【秘密兵器】Seymour Duncan SHPR-1 レビュー!P-Rails 全7種のサウンドを完全攻略!【ダンカン解析】

👆 Seymour Duncan SHPR-1 P-Rails をレビュー!

Seymour Duncan SHPR-『P-Rails』について、オプション解説や倍音特性、周波数特性の各データを更新し、文字情報を大幅に強化した上で再投稿いたしました!
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Seymour Duncan SHPR-1 P-Rails の多彩な音のパターンを徹底解析&レビュー!
Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) のラインナップの中でも、異色のモデルが SHPR-1 P-Rails です。SHPR-1 P-RailsはP-90をベースに、バーポールピースタイプのシングルコイルを搭載しています。
P-90としてはもちろん、このバーポールピースも単独で出音可能です。異なる特性のシングルコイルを合体させた、秘密兵器と呼ぶに相応しい仕上がりを誇ります。サイズは通常のハムバッカーサイズにつき、取り付けに加工等はほぼ必要ありません。
もちろんハムバッカーとしても駆動可能で、シリーズ配線にもパラレル配線にも対応です。P-90、バーポールピースシングル、シリーズ、パラレルと4種の音色が楽しめます。外観の奇抜さだけでなく、機能面でも変化球なモデルだと言えるでしょう。
Seymour Duncan SHPR-1 P-Railsはブリッジ用&ネック用完備!
SHPR-1 P-Railsはブリッジ用とネック用が用意されており、ボビンカラーは全部で3種類です。型番はブリッジがSHPR-1b、ネックがSHPR-1nとなっています。

👆 SHPR-1b P-Rails Bridge Cream
ポジション毎に出力やトーンが調整されているため、それぞれ異なるサウンドです。ブリッジ側は若干出力が高めで、トーンもフラットな傾向に設定されています。

ネック用のSHPR-1nはブリッジに対して逆巻き逆磁極仕様 (RW/RP) につき、P90とRailsの両方、または両方のP-90を同時に使用することでハムキャンセル可能です。複雑な配線バリエーションでも柔軟に対応できる、カスタマイズ性の高さも大きな魅力だと言えるでしょう。
配線の利便性向上にTriple Shotエスカッション!
ダンカンでは複雑な配線バリエーションを実現するために、スイッチ付きエスカッションTriple Shotをラインナップしています。エスカッションにミニスイッチが設けられており、コイルタップに加えてシリーズ/パラレルを切り替え可能です。
TS-1はフラットトップ用モデル、TS-2はカーブのついたアーチドトップ用モデルとなります。スイッチポットやミニスイッチの増設が面倒な方は、最小限の加工で配線レパートリーが広がるTriple Shotをお試しください。
ブリッジ用はトレムバッカーTBPR-1bも選択可能!
更にブリッジ用はオプションとして、P-90のピッチを拡張した トレムバッカーTBPR-1b も用意されています。SHPR-1bは弦間がGibson準拠の0.385インチに対し、TBPR-1bは弦間が0.414インチに拡張されたボビンを採用です。
TBPR-1bは弦間が広がった分だけ必要となるワイヤーの総量が増えるため、SHPR-1bよりも少しだけ直流抵抗値が高く設計されています。SHPR-1bとTBPR-1bを選ぶ目安はブリッジピックアップザグリ真上 (※) で計測して、1弦から6弦までの距離が50mmを超える場合はTB-12が適任です。
※ブリッジサドルのピッチではなく『ブリッジPUザグリ真上の弦ピッチ』が50mm超
おそらくSHPR-1 P-Railsを見た方はそのイレギュラーなルックスから、どのような音色なのか想像できないかもしれません。本記事ではネック用のSHPR-1n、ブリッジ用のSHPR-1bを解析し、それぞれのサウンド特性を詳しく見ていこうと思います。
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Seymour Duncan SHPR-1 P-Rails の音質を3段階のGAINに分けてレビュー!

SHPR-1 P-Railsは配線により音が別物になるため、2通りの解析を用意しました。まずはハムバッカーシリーズ配列にて、倍音特性と3段階のGAINによる周波数特性を確認です。続いてクリーントーンにサウンドを固定し、配線による音の違い4種を調べていきます。
公表データの確認:Seymour Duncan SHPR-1 P-Rails
音質解析データを見る前に、SHPR-1bとSHPR-1nのメーカー公表データやトーンチャートを確認です。SHPR-1はコイルカラーを問わず、下記マグネット&トーンに設計されています。先にも述べた通り、ネック用と比較してブリッジ用は均整の取れたトーンバランスが特徴です。
ブランド:Seymour Duncan ( セイモア・ダンカン )
モデル:P-Rails (Versatile Humbucker Pickups)
型番:SHPR-1b (Bridge) / SHPR-1n (Neck) / TBPR-1b (Trembucker)
マグネット:アルニコ5 (Alnico V Bar)
アウトプットタイプ:High (Bridge,Trembucker) / Medium (Neck)
推奨ボディ材:ハムバッカーがマウントできるギターであれば何でもOK
推奨指板材:ハムバッカーがマウントできるギターであれば何でもOK
SHPR-1bのTONE PROFILES
直流抵抗値:18.9kΩ(P90単体 10.20kΩ / Rails単体 8.56kΩ)
出 力:6.4
トーンチャート:低音域 6 / 中音域 6 / 高音域 6
レゾナントピーク:3.0kHz(P90単体 3.1kHz / Rails単体 6.0kHz)
SHPR-1n (Neck) のTONE PROFILES
直流抵抗値:13.0kΩ(P90単体 7.25kΩ / Rails単体 5.60kΩ)
出 力:5.7
トーンチャート:低音域 8 / 中音域 6 / 高音域 5
レゾナントピーク:4.6kHz(P90単体 3.6kHz / Rails単体 7.0kHz)
TBPR-1b (Trembucker) のTONE PROFILES
直流抵抗値:19.3kΩ
出 力:6.4
トーンチャート:低音域 6 / 中音域 6 / 高音域 6
レゾナントピーク:3.0kHz(P90単体 3.1kHz / Rails単体 6.0kHz)
Seymour Duncan SHPR-1 P-Rails 倍音特性 (D3/146.832Hz)
最初はSHPR-1nを使い、基本となる倍音特性 (D3/146.832Hz) を解説していきましょう。

SHPR-1n P-Railsの倍音特性は、あらゆるピックアップの長所が凝縮されています。基音の出力 (縦軸) と第2倍音の出力が高く、真っ先に鼓膜に飛び込んでくるのはハムバッカーのふくよかな響きです。
続いて中音~中高音に該当する第3~第10倍音にかけて、倍音の出力が乱高下するP90的なバイト感が加味されています。倍音が計測された帯域 (横軸) が広く高次倍音の出力も安定しているため、ヴィンテージシングルコイル的な余韻です。
シリーズ配線の場合は非整数倍音が全帯域で控え目で、クリアなトーンが強調されています。つまるところダンカン公式の謳う『ハムバッカーのパワフルなトーン、P-90のファット且つクリアなトーン、ヴィンテージストラトのブライトなサウンド』を、全て実現している倍音特性です。
倍音特性波形の周波数目安
灰色の線が基音(D3)の146.832Hz 偶数次倍音:第2倍音(293.664Hz)、第4倍音(587.328Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(440.496Hz)、第5倍音(734.16Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
GAINによるSeymour Duncan SHPR-1n P-Rails 音質変化
公表されているデータ上、SHPR-1nは出力も含めてオールラウンドジャンルに使えるピックアップに分類されます。基本となるシリーズ配線では標準的ハムバッカーよりも、P-90的なサウンド傾向が色濃く浮彫りになる模様です。
Seymour Duncan SHPR-1 クリーン 周波数特性

歪まないクリーンセッティングの場合、重低音が出ないのに低音に重心がある波形となっています。サウンドはダンカンの高抵抗値ハムバッカーの例に漏れずモッサリ感があり、音抜けはあまり良くありません。
スカっとした煌びやかなクリーンではなく、トーン全開でも若干トーンを絞ったような音色です。高音域もあまり伸びず、熟練者でも扱いが難しい周波数特性となっております。
Seymour Duncan SHPR-1 オーバードライブ 周波数特性

アンプを適度に歪ませると、ローエンドが盛り上がった芯のある音に変貌です。高音も程よく全面に出てくるため、カラっと乾いたドライブを演出してくれます。音の芯もしっかり感じられるので、ローエンドの安定感を実感できる事でしょう。
Seymour Duncan SHPR-1 オーバードライブ 周波数特性

歪みを深くすると枯れ具合が一層心地良く、いなたいギターサウンドを再現です。サスティーンも伸びが良くなり、コンプレッション感も適度に働いています。音の輪郭は若干丸みを帯びるものの、ジャンルを問わずに使えるドライブですね。
各波形周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 黄線:2kHz,3kHz,6kHz
配線によるによる Seymour Duncan SHPR-1b P-Rails 音質変化
ここからはセッティングをSHPR-1bのクリーンに固定し、4通りの配線パターンの周波数特性を解説します。どのようにピックアップが繋がっているか、簡単なイメージ図を掲載です。
Seymour Duncan SHPR-1 P-90配線の周波数特性


ファットでクリアな音色が迫力満点で、パキっとした芯の強いトーンが映えます。音の分離も非常に良く、その帯域も万遍なく聞き取りやすい音色です。ジャランと鳴らす和音も絶品で、ピッキングニュアンスにとても従順になります。
Seymour Duncan SHPR-1 バーポールピースシングルコイル配線の周波数特性


シングルモードでは若干出力が落ちて、かなりトレブリーなサウンドです。低音域と高音域に対して中音域が控えめになるので、適度にドンシャリ傾向となります。鈴鳴りの再現度が高いため、見かけに反してヴィンテージストラトの鮮やかさを感じる周波数特性ですね。
Seymour Duncan SHPR-1 ハムバッカー(シリーズ)配線の周波数特性


先のネック側のGAINによる測定結果と同じく、ブリッジ側でも中音域の抜けが悪いサウンドとなります。P-90やシングルと比較して音がこもっており、中~高音域の伸びがありません。トーンを絞ったP-90的な音色につき、クリーンでは使いどころが少し難しいという印象です。
Seymour Duncan SHPR-1 ハムバッカー(パラレル)配線の周波数特性


シリーズ配線と比較すると、モヤが一気に晴れたようなカラっと明るいサウンドに変化します。重低音は控えめですが、配線通りP-90とシングルを同時に鳴らしたような音です。クリーン限定であれば、最もサウンドメイクがしやすいトーンだと思われます。
各波形周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 黄線:2kHz,3kHz,6kHz
Seymour Duncan SHPR-1 P-Rails まとめ
SHPR-1 P-Railsはハムバッカーサイズでありながら、サウンドメイクの幅がとても広いモデルです。ホットなトーンから極上の鈴鳴りまで、これ1台で全て再現可能となっています。

ブリッジ用やトレムバッカーはトーンチャートがオール6という設定も良く、イレギュラーなルックスに反して万能タイプのピックアップですね。どのサウンドを選択しても器用貧乏に陥らない、個性の強さを備えています。様々なトーンが求められるプレーヤーは、ぜひSHPR-1 P-Railsを試してみましょう!
🏃💨さっそく Seymour Duncan SHPR-1 P-Rails の音を試す💖

Seymour Duncan SHPR-1b (ブリッジ用)
Seymour Duncan SHPR-1n (ネック用)
Seymour Duncan TBPR-1b (ブリッジ用トレムバッカー)
Seymour Duncan SHPR-1S P-Rails Set Black
Triple Shot (スイッチ付きエスカッション)
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