Seymour Duncan SPB-1 レビュー|Vintage P-Bass 50年代後半のプレシジョンベースってどんな音?

👆 Seymour Duncan SPB-1 Vintage P-Bass レビュー!
目次
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Seymour Duncan SPB-1 Vintage P-Bassは1950年代後半プレシジョンベースのデュアルコイルを再現!
今回は Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) より、SPB-1 Vintage P-Bass をレビューします。1957年にレオ・フェンダーは、Fender Precision Bass (以下プレシジョンベースと表記) のピックアップをデュアルコイルデザインへ変更しました。
SPB-1 Vintage P-Bassはその1957年製プレシジョンベースに搭載されたピックアップを、当時のスペックに基づき再構築したモデルです。現代では既にベース用ピックアップのスタンダードな設計となりましたが、1本の弦に対して2つのポールピースを配置して広がりのある磁界を形成することで、ベース弦の大きな揺れをより安定かつ正確にカバーすることができます。

プレシジョンベースのデュアルコイルピックアップは1~2弦用と3~4弦用で2つに分かれており、1~2弦用をネック側、3~4弦用をブリッジ側に配置するスタイルです。このようにコイルが左右に分割されている構造から、スプリットコイルと呼ばれることもあります。

力強い低音と1音1音の表現力が鮮やかに融合することで、プレシジョンベースならではのフィーリングを実現したピックアップだと言えるでしょう。

ハムバッカーの片側のコイルを無効にすることで疑似的なシングルコイル的サウンドを得るコイルスプリットとは別物なので注意!
SPB-1は1957年当時のクラフトマンシップを今に伝える製法と素材!
SPB-1 Vintage P-Bassは1978年に開発された頃より、1957年当時と同じ素材と製法でハンドメイドされているピックアップです。マグネットは手磨きのアルニコ5ロッドを採用し、ポールピースの直径も長さもオリジナルと同じサイズで設計されています。
ボビンに使われるForbon (加硫繊維) は当時と同じ色と厚みで、組み上げ前に行うフラットワークの研磨も万全です。更にForbonを安定させるためにラッカー塗装が施された後に、熟練の職人たちの手によってピックアップがワインドされます。

配線材のプッシュバッククロスワイヤーは、錫メッキ処理された撚線導体を布で包み込んだ上でワックスを含侵させた構造です。Fender黄金時代のクラフトマンシップを今に伝えるべく、SPB-1 Vintage P-Bassは現在もサンタバーバラの工場で1つ1つ丁寧に製造されています。
本記事ではSPB-1を使用したサウンドで、倍音特性や周波数特性のデータを計測しました。ウォームでアタック音が滑らかに響くプレシジョンベースサウンドを求める方は、ぜひご参考になさってください。
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公表データの確認
ブランド:Seymour Duncan ( セイモア・ダンカン )
モデル:Vintage P-Bass (P-Bass Pickup)
型番:SPB-1
マグネット:アルニコ5 (Alnico V Rods)
直流抵抗値:11.7kΩ
アウトプットタイプ:Vintage
出 力:6.0
トーンチャート:低音域:6 / 中音域:4 / 高音域:6
レゾナントピーク:11.6kHz
ワイヤー:Cloth Push-Back
推奨ポット抵抗値:250kΩ
推奨トーンコンデンサ静電容量:0.05µF(0.047μFでもOK)
特記事項:ブラックのピックアップカバーが付属
パッシブDI 倍音特性 (A1/55.00Hz)
まずはパッシブDIを通したSPB-1 Vintage P-Bassの指弾きサウンドについて、3弦開放弦の倍音 (A1/55.00Hz) を解析です。ベースの指弾きはピック弾きと比較すると、倍音よりも基音の出力 (縦軸) が非常に低く計測されるのが一般的となります。

中でもプレシジョンベース用のピックアップは基音の出力が低くなる傾向があり、SPB-1の基音は非整数倍音に埋もれるほど低い値です。対称的に低次倍音が実にパワフルで、全体的に偶数次倍音が高い値で計測されています。
基音の出力の低さを感じさせないほど芳醇な偶数次倍音が、プレシジョンベース特有の滑らかなアタックを決定付けていると考えてよさそうです。非整数倍音も適度に低い値を計測しているため、ベース本体のトーンを絞らない状態では音の粒立ちや音の輪郭がクリアに際立つサウンドを響かせます。

プレシジョンベースはスプリットピックアップの織りなす倍音で音程感を作る楽器だとも考えられるね!
倍音特性波形の周波数目安
左端の山(中央赤色線)が基音55.00Hz
偶数次倍音:第2倍音(110Hz)、第4倍音(220Hz)……
→ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も
奇数次倍音:第3倍音(165Hz)、第5倍音(275Hz)……
→金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き
非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
パッシブDI 周波数特性
パッシブDIを通したSPB-1 Vintage P-Bassの周波数特性は、120Hz付近を中心に広範囲で高い出力を維持する低~中音が印象的です。低次倍音における偶数次倍音の出力の高さが周波数特性にも影響を与えており、600Hz付近までなだらかに減衰する波形を計測しています。

この低~中音の力強さとなだらかな減衰が、プレシジョンベースの代名詞とも言うべき大胆かつ滑らかな音色を生み出すポイントです。Seymour Duncan公式が『ウォームでウッディなトーン』と謳うのも頷ける、ヴィンテージ感溢れる王道のベースサウンドを楽しめます。
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2kHz,3kHz,6kHz
ラインアウト 倍音特性 (A1/55.00Hz)
SPB-1 Vintage P-Bassの指弾きサウンドをラインアウトで計測した場合、3弦開放弦の倍音 (A1/55.00Hz) がどのように変化するかをみていきましょう。パッシブDIでは非整数倍音に埋もれるほど低かった基音の出力ですが、明確に基音の山の頂点が分かる波形に変化しました。

加えて偶数次倍音が優位になる傾向がより顕著になっており、あたたかさと太い芯を兼ね備えたサウンドです。各倍音に極端な出力差が見受けられず、コンプレッション感が加わることでより滑らかな音の響きが得られます。
倍音特性波形の周波数目安
左端の山(中央赤色線)が基音55.00Hz
偶数次倍音:第2倍音(110Hz)、第4倍音(220Hz)……
→ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も
奇数次倍音:第3倍音(165Hz)、第5倍音(275Hz)……
→金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き
非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
ラインアウト 周波数特性
SPB-1 Vintage P-Bassをラインアウトから計測した周波数特性は、倍音特性の通り全体的にコンプレッション感の加味されたサウンドです。パッシブDIを通した周波数特性の波形は600~2kHzにかけて谷間となり、2.5kHz付近に小さな山が形成されていました。

ラインアウトから出力した周波数特性は600~2kHzの出力が向上し、2.5kHz付近は逆に出力が抑えられています。120Hz付近の低音のピークから5kHzにかけてなだらかに減衰する波形となるため、太く存在感のある低音と滑らかな帯域バランスが調和している周波数特性です。
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2kHz,3kHz,6kHz
Seymour Duncan SPB-1 Vintage P-Bass まとめ
SPB-1 Vintage P-Bassはオリジナルを忠実に再現した素材と製法で、1957年当時のクラフトマンシップを現代に伝えるピックアップに仕上がっています。アーティキュレーションが際立つナチュラルさと豊かな低音は、これぞ王道のプレシジョンベースだと納得できるサウンドです。

デュアルコイルデザインによりベースの弦振動を的確に捉え、ボディ材の音をそのまま出力したかのように優しく響くあたたかなトーンを生み出します。低価格帯プレシジョンタイプベースのグレードアップはもちろんのこと、伝統的サウンドの『基準』を知るためにも一度は試す価値がありそうです!
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