【実機比較検証】YAMAHA HS5 / HS7 定番スタジオモニターはどのくらい音質が違うの?【HS Series】

👆 YAMAHA (ヤマハ) HS5 / HS7 定番スタジオモニターの音質の違いを比較検証!

今回は文字とデータ中心の記事です!
目次
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YAMAHA (ヤマハ) HS Series は定番スタジオモニター!
YAMAHA (ヤマハ) の HS Series と言えば、プロアマ問わず人気を博すスタジオモニターの定番です。
「すべての音を、見るために」
引用:ヤマハ _ HS Series – スピーカー – 概要
をテーマに、HS Seriesは精確な原音再生能力と解像度の高さ、確かな音像定位、フラットな周波数特性を備えています。
HS Series 各モデルの特徴
価格帯順にHS5、HS7、HS8のフルレンジ3モデルを備え、別途拡張ユニットとして超低音域用サブウーファーHS8Sもラインナップです。
HS8Sを除きカラーはブラックとホワイトの2色を選べるほか、吊設置に対応するリギングポイント付きモデルも用意されています。
とりわけHS5はDTMの普及に伴い、スタンドやケーブル等をセットで導入される方も多い印象です。まずは各モデルの特徴について、説明文をYAMAHA HS Series特設サイトより、周波数特性を説明書より引用いたします。
HS5

DTMからスタジオ用途まであらゆる制作環境に対応するコンパクトな5インチモデル
・LFに5インチウーファー、HFに1インチドームツイーターを採用した2ウェイバスレフタイプ
引用:ヤマハ _ HS Series – スピーカー – 概要
・再生周波数帯域54Hz – 30kHz (-10dB) / 74Hz – 24kHz (-3dB)とワイドな帯域をカバー
・LF45W+HF25Wのバイアンプ仕様。トータル70W出力の高品位パワーアンプ搭載
HS7

優れた再生能力を誇り、プロフェッショナルユースにも対応する6.5インチハイコストパフォーマンスモデル
・LFに6.5インチウーファー、HFに1インチドームツイーターを採用した2ウェイバスレフタイプ
引用:ヤマハ _ HS Series – スピーカー – 概要
・再生周波数帯域43Hz – 30kHz (-10dB) / 55Hz – 24kHz (-3dB)とワイドな帯域をカバー
・LF60W+HF35Wのバイアンプ仕様。トータル95W出力の高品位パワーアンプ搭載
HS8

余裕の低域再生能力を誇り、プロフェッショナルスタジオモニターに必要な性能を凝縮した8インチモデル
・LFに8インチウーファー、HFに1インチドームツイーターを採用した2ウェイバスレフタイプ
引用:ヤマハ _ HS Series – スピーカー – 概要
・再生周波数帯域38Hz – 30kHz (-10dB) / 47Hz – 24kHz (-3dB)とワイドな帯域をカバー
・LF75W+HF45Wのバイアンプ仕様。トータル120W出力の高品位パワーアンプ搭載
HS8S (サブウーファー)

超低域を22Hzに拡張し正確に再現する8インチサブウーファー
・LFに8インチウーファーを採用したバスレフタイプ
引用:ヤマハ _ HS Series – スピーカー – 概要
・再生周波数帯域22Hz – 160Hzをカバー
・低音域専用設計の150W大出力パワーアンプを搭載

リギングポイント装備モデルは型番数字直後に『I』が、ホワイト仕様は型番末尾に『W』が加わるよ!

HS5IW

例:HS5リギングポイント装備ホワイト仕様モデル→HS5IW

型番が大きいほどキャビネットサイズ、ウーファー口径、低音再生能力、定格出力がアップ!(価格も)

ツイーターは共通して1インチ8オームだけれども、HF出力が上昇!

補足として各モデル梱包数量は1本なので、ステレオで使用する際は2本購入するかペアタイプの購入が必須!
YAMAHA (ヤマハ) HS5とHS7 定番スタジオモニターの音質の違いを知りたい!
HS8は特別注文扱いとなることが多いため、店頭ではHS5とHS7をよく見かけると思います。ここで楽器奏者やDTMer視点で気になるのが、HS5とHS7にどれほど音質面の差が生じるかです。
各モデルフラットな周波数特性で設計されているとはいえ、やはり搭載スピーカーの口径や定格出力により音質が微妙に異なります。キャビネットサイズによる差も生じるため、低音の再生能力に関しては公表値からもHS5よりHS7の方が有利です。
ただし中~高音に関しては、ユニット口径が軽く小さい方が微小な振動も再現しやすいため有利に働く場合があります。説明書に掲載されている周波数特性のグラフを確認すると、HS5の方が中音~超高音にかけて上手となる箇所がある模様です。
そこで設置環境を揃えた状態にて共通の音源を流し、両モデルの周波数特性を計測してみました。
計測環境
ギターのレコーディング等でも同様ですが、スピーカーから出力される音を録音する際はオンマイクとオフマイクを併用します。ですが本記事では『良い音』で録音することよりも、実際に『聞き手の耳に聞こえる音』を重視です。
使用マイク&マイクロホンアンプ

マイクにはROLAND CS-10EMとaudio-technica AT-MA2を使い、リスニングポイントに頭部マネキンを設置して録音しています。
・ROLAND CS-10EM

・形式 / エレクトレット・コンデンサー型
引用:Roland – CS-10EM _ Binaural Microphones_Earphones
・指向性 / 無指向性
・周波数特性 / 20~20,000Hz
・音圧感度 / -40dB (0dB=1V/Pa,1kHz)
・S/N比 / 60dB以上
・出力インピーダンス / 2.2kΩ
・audio-technica AT-MA2
お使いの機器につなぐだけでマイク音量を調整可能
動画配信やテレワークにも使えるマイクロホンアンプ
●お使いの機器に接続するだけでマイク音量を手軽に調整可能
引用:AT-MA2|マイクロホン:マイクアクセサリー|オーディオテクニカ
●φ3.5mmステレオミニプラグとφ6.3mmステレオ標準プラグを搭載
●省スペースで使える堅牢メタルボディ&コンパクト設計

audio-technica AT-MA2はバイノーラル録音に最適化されたセルフモディファイ品を使用
設置方法
設置個所は部屋のコーナーから1.5m離れた位置に、高さ1mのスピーカースタンドを使用です。頭部マネキンは高さ調整可能なスピーカースタンドを使用し、ツイーターの中心がマイクと同じ高さになるようにセットしています。
各モニターと頭部マネキンは正三角形(各角60度)になる位置関係にて、最適なリスニング環境を構築です。オーディオインターフェースは同YAMAHAの初代AG03を2台 (HS5&音源用と録音用を別々に接続) 、OFCケーブルは汎用TRSオス-XLRオス1.5mを使用します。

ガチガチのプロ的計測環境ではなく、再現性を重視した簡単に入手出来る機材のみ使用です!

そのほかリアパネルのスイッチはどちらも0にセット、計測した部屋の壁材は大建工業製遮音パネル12.5が使用されています!

『スタジオモニターをバイノーラル録音したら面白そうだな』という軽いノリで始めた遊びの副産物なので参考程度にどうぞ!
HS5 周波数特性

低音から高音まで聴覚的にはバランスが良好で、特に中高音の輪郭がクッキリと聞き取りやすいです。高音は広範囲で高い値をフラットに維持するため、頭を突き抜けるようなクリアさと伸びの良さに一役買っています。
ただし厳密には3kHzと10kHz付近にウィークポイントがあり、管楽器やギターの歪み等に若干影響するかもしれません。中音は500~2kHz付近が前に出やすく、ギターやピアノ、ボーカル等をモニターする際には好相性です。
低音は再生周波数帯域下限をピークとして、以下の帯域は急降下して収束します。ユーザーレビュー等では低音が弱いと評されることもあるもの、見方を変えれば重苦しい空気感を含まぬ引き締まった低音です。
HS7 周波数特性

HS7はHS5よりも低音の力感があるだけでなく中音にも余裕が感じられ、53~500Hzにかけて高い数値を記録しています。再生周波数帯域下限も十分なパワーがあり、バスドラムのアタックやベースのロングトーンはHS5以上の存在感です。
対照的に中~高音はHS5よりも更にフラットな傾向が見受けられ、素材の味をそのまま出力するプラスマイナスゼロ感が味わえます。目立った高い値を示さない帯域が500~11kHzと広く、周波数的な個性が無い分だけスタジオモニターとしての真価を発揮です。
加えて低音は中~高音と同等程度に底上げされていることもあり、HS5以上に全帯域でフラットな特性を有するといえます。HS5よりも低音を強化しつつ中~高音を適度に抑えることで、より原音に忠実かつ精確性の高いモニタリングが可能です。
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
下線紫:100Hz
下線桃:1kHz
下線赤:5kHz
下線橙:10kHz
YAMAHA (ヤマハ) HS5 & HS7 定番スタジオモニター まとめ


スタジオモニターはオーディオスピーカーとは異なり、いかに広い帯域で原音を±0の精度で再現出来るかが肝!

HS5は輪郭のある中高音とクリアな高音、コンパクトサイズながらタイトな低音を備えつつ、トータルバランスでフラットに仕立てているよ!

HS7はボトムエンドからハイエンドまで、フルレンジで圧倒的フラットさを誇る原音忠実再生を実現!

強弱を含めて全体的に±0に収めるか、ムラなく±0に収めるか、両モデルの違いを意識しながら自分に合ったモデルを選んでみてね!
編集後記

ていうかさこの結果……


画像引用:HS Series 取扱説明書 Performance Graph

ほぼ説明書に掲載されていた周波数特性のグラフそのままの結果だったぜ!
性能に嘘偽りなし、これは本当に凄い
そういうところなんだよ
管理人がYAMAHAを尊敬するのは……
🏃💨今すぐ YAMAHA HS Series でフラットなモニター環境を構築する👂✨

YAMAHA HS5
ブラックモデルHS5、ホワイトモデルHS8W、リギングポイント付きモデル型番末尾にI、梱包数量1本 (ペア表記2本)
YAMAHA HS7
ブラックモデルHS7、ホワイトモデルHS7W、リギングポイント付きモデル型番末尾にI、梱包数量1本 (ペア表記2本)
YAMAHA HS8
ブラックモデルHS8、ホワイトモデルHS8W、リギングポイント付きモデル型番末尾にI、梱包数量1本 (ペア表記2本)
YAMAHA HS8S (サブウーファー)
YAMAHA関連リンク紹介
ヤマハ株式会社
https://jp.yamaha.com/index.html
ヤマハ プロオーディオ
https://jp.yamaha.com/products/proaudio/index.html
HS Series 特設ページ
https://jp.yamaha.com/products/proaudio/speakers/hs_series/index.html
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