Fender Professional Series Tweed Instrument Cable レビュー!プロも納得ノイズレス高品位サウンド!!
👆 Fender (フェンダー) Professional Series Tweed Instrument Cable ギターケーブルレビュー!
目次
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Fender (フェンダー) Professional Series Instrument Cable ノイズレスなギターケーブル!
今回は Fender (フェンダー) のギターケーブルより、Professional Series Instrument Cable をご紹介です。FenderではProfessional Seriesを中間クラスに据え、プロユースにも耐えうるノイズレス設計が施されています。
Professional Series 10ft(STR/STR)
シールド率はOriginal Seriesより5%増しの95%で、電線の導体サイズも22AWGにグレードアップです。また捻じれに強い横巻シールドは (スパイラルシールド) は、ケーブルの変形を最小限に留めてくれます。
Professional Series 10ft(STR/ANG)
優れた耐久性はスタジオワークやライブステージにおいて、使い手のパフォーマンスを支えてくれる心強い味方です。ノイズレスかつタフな構造と適度に太いワイヤーゲージが加わることで、環境を問わず劣化の少ないクリアなサウンドを実現します。
Professional Series Tweed Instrument Cable はカラーバリエーション3種!
Professional Seriesはブラック無地のPVCワイヤージャケットのみと、カラーバリエーションが用意されておりません。代わりにほぼ同一仕様のツイードタイプとして、Professional Series Tweed Instrument Cableをラインナップです。
Gray Tweed はブラックパネルを思わせる配色がカッコよく、トラディショナルな楽器やフィニッシュが似合います。
静けさの中にも情熱を感じる Red Tweed は、黒と赤のコントラストが映える攻撃力の高さが鮮烈です。
White Tweed はシルバートーレックスを彷彿とさせる色合いで、3色の中では最も明るい輝きを放っています。
勿論これらはプリントで柄を転写したものではなく、編組布デザインのワイヤージャケットです。ブラック無地のケーブルでは物足りないという方向けに、良い選択肢となることでしょう。
Professional SeriesはOriginal Seriesよりも『良い音』なの?
Original Seriesと仕様面の違いは明白ですが、ここで気になるのは音質面にどの程度違いがあるのかだと思います。ごく一般的なユーザー心理として、金額が高いケーブルほど『音質が良い』という先入観があるハズです。
管理人はOriginal Seriesの音質で十分満足していたものの、
中間クラスたるProfessional Seriesの音が気になります。
市場価格もそれほど高額ではないため、試しに1本位購入して比較検証するのも面白いかもしれません。
……なーんてね
ギタいじ管理人ともあろう者が、そう簡単に大手ブランドの養分になる訳ねーだろ!!
そう言うだろうと思ってな、物欲制御センサーを壊れたままにしておいたぞ!
!?
汝、物欲に抗うことなかれ!!
脳ミソの分際でふざけるなあああああああああああ!!!!
あ、身体が勝手に最寄りの楽器店に……🏢
/ まいどありー \
という訳で好奇心に抗えなかった管理人は、
めでたくProfessional Series TweedのWhite Tweedを購入です。長さはOriginal Seriesレビュー時の個体と揃え、S/Sプラグの10フィートをチョイスしています。
果たして中間クラスケーブルの実力は如何ほどのものか、一通り調べていくよ!
Original Seriesのレビューも併せて読もう!
外観:Fender Professional Series Tweed Instrument Cable ギターケーブル
Professional SeriesはOriginal Seriesと同じく、ヘッダー的な厚紙に直接ケーブルが巻かれているパッケージです。ビニール等で覆われていない剥き出しの状態につき、店頭ではプラグのコンディションを確認することを推奨します。
この手のパッケージはどうしえも劣化しやすいため、メッキがくすんだりケーブルが汚れてしまう場合があるのです。購入後は必ず楽器用クロス等を用いて、プラグ先端を乾拭きしてから使うようにしましょう。
管理人の選んだWhite Tweedは、ホワイトというよりも光沢のあるシルバーとなっています。光に当てるとホログラム風にキラっと反射し、離れた所から見ても存在感が抜群です。
Deluxe Reverbさながらのカラーリングにつき、これでもかというほどのフェンダーっぷりを発揮出来ます。ギターもアンプもフェンダー派という方には、Original Series以上に『ルックス的にハマる』ケーブルかもしれません。
細部のデザイン
細部を見るとケーブルのプラグは完全に露出しておらず、プラグカバーごと熱圧縮チューブで処理されているのが特徴です。Professional Seriesの熱圧縮チューブはロゴ入りの特注品で、シルバーのスパロゴが燦然と輝いています。
このデザインはOriginal Seriesとの大きな違いとなっており、見栄えの良さだけでなく耐久性も向上です。ロゴサイズもOriginal Seriesより大き目で主張が強く、中間クラスらしからぬ高級感を味わえます。
仕様:Fender Professional Series Tweed Instrument Cable ギターケーブル
Professional SeriesはOriginal Series共々仕様に関する公開情報が少ないため、どのような音質なのかを判断しにくいケーブルです。米国ワイヤゲージ規格とシールド率は公表されているものの、静電容量と抵抗値は不明となっています。
公表情報
公表情報をまとめるとProfessional SeriesのワイヤージャケットはPVC製、Professional Series Tweed は編組布デザインです。ワイヤージャケットの外径はいずれも8mmで、電線の導体サイズは22AWGを採用しています。
導体は99.95%のOFC (無酸素銅線) とパッケージに掲載されており、シールド率は95%の横巻シールド (スパイラルシールド) です。熱圧縮チューブによる処理の違いはありますが、使用されているコネクターはOriginal Seriesと同じニッケルプレートとなります。
長さは10ft(約3m)の他、15ft(約4.5m)、18.6ft(約5.6m)、25ft(約7.6m)が選択出来る模様です。海外ではパッチケーブルとして6inch(約0.15m)、1ft(約0.3m)、3ft(約0.9m)、5ft(約1.5m)も流通しています。
ただし25ftとパッチケーブル各種は国内流通量が極端に少なく、大手楽器店やECサイトでも購入が難しそうです。大半の国内楽器店では10ft、15ft、18.6ftのみとなるため、どうしても必要な際は取扱い店に確認を取りましょう。
公式スペック表 (Professional Series)
引用:Fender _ Pro Cable _ Accessories
- Available in 6″, 1′, 3′, 5′, 10′, 15′, 18.6′ and 25′ lengths
- All Black PVC
- 8mm outer diameter wire jacket
- 22 AWG
- 95% OFC spiral shielding
- Nickel-plated connectors
- Backed by a lifetime guarantee
- Cable Ends 1/4″
- Material PVC
※1.プラグはSTR/STR (S/S) 、STR/ANG(S/L)を選択可、パッチタイプはANG-ANG(L/L)のみ
公式スペック表 (Professional Series Tweed)
引用:Fender _ Pro Tweed Cable _ Accessories
- Available in 10′, 15′, 18.6′ and 25′ lengths
- Available in Red, Gray, and White Tweed
- 8mm outer diameter wire jacket
- 22 AWG
- 95% OFC spiral shielding
- Nickel-plated connectors
- Backed by a lifetime guarantee
- Cable Ends 1/4″
- Material Braided Cloth Design
※2.プラグはSTR/STR (S/S) のみで STR/ANG(S/L) 選択不可
違いはワイヤージャケットのマテリアル(各表のMaterial)とプラグ形状のみだよ!
寸法(実測値)
ワイヤージャケットを実測してみると、外径は公表値通りおよそφ8mmとなっています。
プラグ先端のチップ (Tip) 最大径はφ5.8~5.9mm程度で、Switchcraft #11等への挿入感は若干緩めです。
ガチっと収まる感じではなく、チップの最大径がφ6mmのプラグを愛用している方には好みが分かれます。
ケーブルの全長はプラグの末端~末端を計測で約304cm程度につき、ほぼ公表値通り (10ft≒304.800cm) と考えて良さそうです。
取り回し
Professional SeriesはOriginal Seriesよりも導体サイズが大きいため、柔軟性はそれほど高くありません。
シールド率が5%アップしていることも重なり、取り回しに関してはOriginal Seriesよりも劣ります。
ケーブルの硬さが分かりやすい例として、上記画像の通り手を触れずともケーブルを『宙に浮かせる』ことが可能です。その分頑丈で変形しにくいとも考えられるものの、ケーブルにしなやかさを求める方は事前に店頭で触感を確認しておきましょう。
製造国
製造国はOriginal Seriesと同様に、ヘッダー裏のステッカーに『MADE IN CHINA』と記載されていました。
サウンド:Fender Professional Series Tweed Instrument Cable ギターケーブル
ここからはOriginal Seriesと同じ条件にて、Professional Series Tweedのサウンドをチェックしていきます。使用機材等は最後に一覧で掲載しますが、詳しく知りたい方はOriginal Seriesレビュー記事『サウンド』の項をご参照ください。
計測するのは倍音特性、周波数特性、ノイズ耐性の3項目で、使用機材だけでなく各種パラメータ等も全て共通の条件です。シンプルにケーブルによる音の差異だけが分かるように、最適と思われる計測環境を整えています。
倍音特性
倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦 (A2/110.00Hz) を解析です。
Original Seriesはクッキリした基音と雑味の無い倍音が印象的でしたが、Professional Seriesは更に非整数倍音が控えめです。倍音と倍音間の谷間に発生する非整数倍音も値が低く、基音の出力は微増傾向にあります。
第6倍音や第12倍音など、部分的に偶数次倍音の出力 (縦軸) が高めの値に変化している箇所も確認です。加えて高次倍音が計測された帯域 (横軸)も広がっており、Original Series以上にクリアかつ濃密な倍音を奏でます。
フェンダー公式が謳う『ストレートでピュアなサウンド』を体現する倍音特性だね!
倍音特性波形の周波数目安
左端側の太長い山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
周波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを算出しました。
両ケーブルに出力差はほとんど無いものの、基音の出力の差から低~中音はProfessional Seriesの方が上手です。極僅かに100~600Hzの値が高く、リードプレイでは音の芯が太くなったことを実感出来ます。
600~3kHz付近はほぼ同じ値を示し、3kHz以降の高音~超高音はOriginal Seriesが優位です。こちらも小さな差ですがOriginal Seriesの方がキラっとした超高音の輝きが強めで、Professional Seriesは適度に煌めきます。
ハイ上がりなOriginal Seriesに対し、気持ち重心が低めで芯のある音がProfessional Seriesの特徴!
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
ノイズ耐性
ノイズ耐性はギターをスタンドにたてかけ、一切ピッキングをしていない状態でノイズの周波数を計測です。Fender FDS-90のメモリはDIST.を限界まで上げ、TONEとLEVELはパネルのセンターラインに合わせています。
倍音特性と周波数特性は『強いて挙げれば』程度の小さな差でしたが、ノイズに関しては大きな差があることを確認です。
Original Seriesの高周波ノイズが確認出来る帯域(横軸)は、およそ11kHz付近までとなっております。一方Professional Seriesは9kHz付近でノイズが途切れるため、シールド率5%アップに相応しいノイズ耐性を発揮です。
600~1.7kHz付近もノイズの値が低いため中~中高音に雑味が無く、芯とハリのあるピュアサウンドを後押ししています。ただし150Hz以下や3k~6kHz前後はProfessional Seriesの方がノイズの値が高いなど、全帯域ノイズレスという訳でもありません。
この辺は値段やグレードに拘らず、プレイスタイルや使用機材によってどちらのケーブルが最適かを判断する必要がありそうです。
総合的にはProfessional Seriesの方がノイズに強いけれども、ノイズを減らしたい帯域によってはOriginal Seriesも全然有りだね!
両ケーブルの倍音&周波数特性とノイズ耐性を照らし合わせ、自分に合ったケーブルを選ぼう!
ノイズの周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
計測に使用した機材一覧
ギター:Fender / Player Stratocaster Floyd Rose HSS FRTインサートブロック:Creatifinity Parts / CT-66-6P PU:Fender / Player Series Alnico 2 Humbucking (純正リア) 弦:Fender / Super 250's Nickel Plated Light ピック:Aria Pro II / P-HT01/080 YL エフェクター:Fender / FDS-90 電池:パナソニック / 9V型アルカリ乾電池6LR61XJ 比較用シールド:Fender / Original Series Instrument Cable 10ft マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P×1
使用したFRTストラトのレビュー記事はコチラ!
Fender Professional Series Tweed Instrument Cable ギターケーブル まとめ
デザイン性の高いルックスとタフな構造を備えつつ、ピュアなトーンをノイズレスに再生可能なケーブルに仕上がっています。とりわけ高周波ノイズに強く非整数倍音も少ないため、アンプ直は勿論のことエフェクターを多用するプレーヤーにもおススメです。
ケーブルが硬質で取り回しに苦労する場合もありますがその分変形や断線しにくく、過酷な現場では重宝します。お手頃価格でProfessionalの名に恥じぬ活躍が期待出来る、全方位で優等生な品質を誇るギターケーブルです!
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Professional Series Tweed Instrument Cable
Professional Series Instrument Cable
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