【レビュー】 Acepro AE-204 テレキャスタータイプ 炭化メイプルの謎💖【安ギター】
👆 Acepro AE-204 テレキャスタータイプ No.3 をレビュー!
目次
本日もギタいじへようこそ!ハジメマシテな君は『コチラ』をチェック!
スマホ&タブレットのメニュー表示は画面右上の三本線をタップ!
記事一覧はサイトマップへGO!
👑散財は愛の証!今が旬の人気楽器ランキング!!
Acepro AE-204 テレキャスタータイプの仕様に注目!
近年は国内で流通していない楽器も、通販で簡単に購入出来るようになりました。ハイエンド機種から超低価格機種まで、玉石混淆のカオスな世界は広がるばかりです。海外のバイヤー勢も日本を意識してか、日本語の紹介文を添えた商品も増えています。ところが自動翻訳らしい香ばしい説明が多く、意味不明な文言が多いのも事実です。
👆 滑らかな表面を持つ繊細な出来映え ……とのこと
例えばAmazonの安ギターパーツは、微妙に惜しい日本語説明がお決まりとなっています。一応意味が通じない事も無いのですが、購入者視点では若干不安になるのも確かです。意図的にインスタの写真並みに文言を盛っている場合もあり、見極めは慣れを要します。そんな訳で管理人は高級機には手を出さず、専ら低価格機ばかり漁っている次第です。
低価格海外ギター紹介過去記事
日本でも低価格と思えぬ機種が増えてきましたが、それは海外も同じと言えるでしょう。例えばACE Guitarsが展開している、Aceproブランドは製品数が超多彩となっています。Aceproはレギュラーラインのエレキギターだけでも、なんと120種以上もあるのです。ヘッドレスやトラベルギターなど、現在流行の軽量タイプもきちんと抑えています。
けれども主力となっているのは、やはり標準スタイルのギターの模様ですね。日本では契約店を通して、テレキャスタイプやダブルネック等が少数流通しています。AliExpress等は更に多くの機種が手に入るので、暇な時にでも覗いてみてください。
What is 炭化メイプル?
今回管理人が入手したギターは、 Acepro AE-204 というテレキャスタータイプです。リアハム+フロントP-90な構成も然ることながら、ルックスもかなり目立ちます。スポルテッドメイプルなトップが絶妙にエロく、購買意欲を掻き立てられました。それ以上に気になるのは、仕様一覧に記載されている『炭化メイプル』の文字です。
外観から察するに炭化処理木材(=ローステッドメイプル)と推察しますが、真偽は分かりません。もしかすると、本当に炭化メイプルという謎素材を使っている可能性もあります。気になって眠れなくなってしまったので、流れるようにカートインをキメました。注文からEMSで約1週間、思っていた以上の早さでAcepro AE-204とご対面です。
開封の儀 Acepro AE-204
商品はギター用発泡スチロールを使用した梱包で、全面テープ貼りで届きました。海外から自宅直でEMSを使った配送の場合、高確率でこの梱包に当たる気がします。開封時にスチロール片がかなり散らばるので、予め掃除機を用意しておきましょう。
内部も発泡スチロールがギッシリ詰まっており、衝撃等のダメージは皆無です。付属品はロッドとサドル用六角レンチ2種に、おまけシールドが1本となっています。
パっと見はほとんど写真の通りで、スポルテッドメイプルの存在感が抜群ですね。自慢の炭化メイプルも黒々としており、この外観だけでも元が取れました。
早速本機をルックス、演奏性、サウンドの観点からザックリと紹介していきます。
Acepro AE-204 テレキャスタータイプ 基本スペック
ルックス:Acepro AE-204 テレキャスタータイプ
本機は3種のカラーが用意されていますが、深緑のNo.3モデルをチョイスです。光の当たる角度で微妙に色合いが変化するなど、独特の渋さがたまりません。スポルテッドメイプルの暗い筋も良く出ており、第一印象は◎と言えるでしょう。ダーク系の色合いが好みならば、このNo.3モデルはかなりハマると思います。
ピックアップの構成もパンチが効いており、近代的なテレスタイルですね。写真では分かりにくいですが、ネックはグロス仕上げとなっています。黒々とした炭化メイプルが一層黒光りするため、インパクトがとても強いです。ハードウェアはクロームで統一されており、銀色の光沢がアクセントになります。
遠目に見る分には満足度が激高ですが、近寄ると価格相当な面も多いです。全体的にフィニッシュの研磨不足が否めず、実はそこまで光沢がありません。あくまで想像ですが、国内流通機よりも磨き工程が省略されていると思われます。細部に組み上げ時の傷も目立ち、木屑のついたまま塗装されている箇所も発見です。
価格を考慮すると相当頑張ってはいますが、コスト面の限界が見え隠れしますね。気になる人は仕上げ用耐水ペーパー等を用意し、再研磨をしても良いでしょう。管理人的には気にならないポイントなので、そのまま使う事にしました。概ね納得のいくレベルにはあるため、価格以上を過度に期待しない方が無難です。
演奏性:Acepro AE-204 テレキャスタータイプ
外観はインパクトのある本機ですが、楽器としては使い勝手の良さが肝となります。演奏性に関連する各部パーツの性能について、要点を絞って見ていきましょう。
ペグ Acepro AE-204
チューニングギアはエントリー機御用達の、一般的ロトマチックペグです。光沢の強いクローム仕上げで、初期状態のトルクはかなりキツメとなっています。
そのままでも問題はありませんが、少しネジを緩めた方が調整しやすいですね。精度は可もなく不可もなくといった所で、現状のままでも十分使用出来ます。
オクターブチューニング
工場から直送品とあり、出荷時は販売元による初期調整やメンテナンス等はありません。製造時の状態のまま、検査を通過した個体がすぐに出荷されているものと推測です。そのため開封直後は、オクターブチューニングが一部合っていない状態でした。
管理人の個体は1~5弦はそのままでもOKでしたが、6弦のみかなり狂っています。調整幅があるので大丈夫だったものの、入手時は必ず確認した方が良いでしょう。
弦高 Acepro AE-204
弦高は気持ち高めのセッティングで、全体的に2mm前後となっていました。開封直後の12フレット実測値では6弦側が2.1mm程度で、1弦側が1.8mm程度です。PlaytechやAria Pro II等も出荷時は2mm前後なので、極端に高い訳でもありません。弦高はまだまだ下げる余地があるため、気になる場合は好みの高さに調整しましょう。
ネック Acepro AE-204
炭化メイプルネックはグロス仕上げとなっており、全面的に適度な艶を放っています。見た目の印象はとても良いのですが、随所の仕上がりは雑な所も多いですね。指板と本体の境目などは、部分的にフィニッシュが筋状に凝固しています。触って段差を感じるレベルではないものの、もう少し頑張って欲しかった所です。
グリップが太そうなイメージを与えますが、本体は通常のCシェイプとなっています。グロス特有の触感があるものの、指板上の弦の滑り具合はかなり良好です。適度な滑らかさがあるため、チョーキングやグリスも演奏しやすいと思います。
ナット Acepro AE-204
エントリー機の中でも、仕上がりムラが顕著に表れるのがナットです。量産品を未加工で接着している場合が多く、試奏時のチェックは欠かせません。本機のナット材は記載がありませんが、随所に雑さが目立つ加工となっています。
溝切自体は問題ないものの、仕上げの研磨がほとんど行われていないのです。面取りがされていない箇所もあり、触ると指が切れそうな不安を与えます。表面もザラザラのままなので、入手時には必ず確認した方が良いですね。とりあえずピッチの狂い等は無いため、外観を整えればOKだと思います。
フレット Acepro AE-204
フレットはミディアムタイプを採用で、背はあまり高くないタイプです。若干表面がくすんでいたものの、クロスで拭くだけで元の光沢を取り戻しました。末端処理は価格帯相当ですが、引っかかりを感じる事もなくプレイ出来ます。クロスを上下させて繊維が絡みつく事も無いため、十分に合格ラインです。
ブリッジ Acepro AE-204
ブリッジはテレキャスタースタイルですが、ハムバッカーザグリとなっています。ハードテイルの裏通し専用なので、ブリッジエンドから弦を通す事は不可能です。サドルはいかにもエントリー機な外観をした、ブロックタイプを採用しています。見た目にテレキャスらしさが無いため、パーツ交換の筆頭に挙がるかもしれません。
けれども機能的な問題がある訳でもなく、現状のままでも十分に使用可能です。オクターブと弦高の調整幅も十分残っており、弦アースもきちんと処理されています。テレキャスターの部品構成に先入観がなければ、ほぼ問題になる点は無いです。むしろ3点サドルよりも微調整が効くので、使い勝手は良いと思います。
電装系
コントロール系は通常のテレキャスターに近く、スイッチのみST系の3Wayです。1VOLUME&1TONEの標準的設計で、ポットのトルクも良好となっています。サイドジャック仕様のアウトプットは、キャッツアイ型のプレートを搭載です。
操作性に問題はありませんが、テレキャスターの構造上どうしもノイズが多くなります。ピックアップとアンプが干渉する場合があり、ノイズの出やすい向きがある様子です。内部はノイズ処理が一切行われていないので、誘電塗料等を使用しても良いと思います。
サウンド:Acepro AE-204 テレキャスタータイプ
テレキャスターにハム&P-90の組み合わせは、音のイメージが浮かびにくいハズです。けれどもひと昔前は変化球的だったこの構成も、最近は良くみかけるようになりました。地味にP-90ブームが来ているのか、何かとフロントP-90型が増えているように思います。テレキャスに混ぜるな危険なコンビが、どのような音色を奏でるかに注目ですね。
ピックアップ リア
リアのハムバッカーはTesla Pickups製で、リバースゼブラのVR-NITROだと思われます。ミッドレンジが強烈過ぎる程に強烈となっており、テレっぽさが皆無のサウンドです。600-1kHzに音が集中していて、ローはかなり絞られた設計となっています。
2-3kHzもかなり強調された音ですが、テレキャスの構造的なシャギー感も健在です。よって芯があるのに飽和感も強いという、とても不思議な音色を再現してくれます。普遍的なテレキャスターの音は出ませんが、面白いサウンドメイクが可能ですね。
ピックアップ フロント
フロントはTesla製では無く、ノーブランドのP-90タイプが搭載されています。こちらはローの出方が強い印象で、ミッドもハイもリアより控えめの音色です。P-90というよりは、ローゲインハムバッカーの音色に近いかもしれませんね。リアと同様にテレキャスらしからぬ音となっており、歪ませると音がゾンゾンします。
いずれも好みの音ではあるのですが、如何せん文章化が難しい音色です。分類的にはヴィンテージ系に近く、クリーンも歪みも個性的なトーンを創出します。大半の人が聞きなれない音だと思いますので、オンリーワンな音を目指しましょう。
Acepro AE-204 テレキャスタータイプ 総評
低価格帯の中では頭一つ抜けている、キャッチーなルックスに心惹かれるモデルです。仕上がりの面では価格相当な所もありますが、総合的な満足度は高いと思われます。ギターの調整がある程度可能ならば、簡単な初期調整だけで大化けする可能性が大です。
反面初心者には不向きなので、とりあえず調整前提で購入した方が無難だと思います。ブリッジサドルにペグやナット、ピックアップと部品を弄れる箇所も多めの機種です。改造ベースにも向いているため、好みのパーツに交換する事で更に愛着が湧くハズです!
🏃💨 Acepro AE-204 売り場にダッシュ💖
👑「他の記事も読んでいってね💖」
どこよりも詳しい圧倒的情報力と分析力で綴る世界一詳しいギターレビュー!
» 【全80種以上】Seymour Duncan ピックアップ 音質解析 一覧
当ブログでは80種以上のダンカン製PUを解析済み!キミの求めている音もきっと見つかるよ!!
» Creatifinity Parts グレードアップパーツ 関連記事一覧
お手軽価格のアイデアパーツで愛機が瞬く間に激鳴り!?
激安過ぎてむしろ不安になる奇妙なルックスのピックアップが大集合!
» [PR] FENDERのエフェクトペダルHammertone Pedals ヤバ過ぎぃ!?
こんなん絶対欲しくなるだろ。。。
倍音よりも個性の煌めきが欲しい貴方に捧げるナイスなギターストラップが大集合!
お堅い楽器情報なんてコリゴリ!