Guyker チタン合金 ヒールカットネックプレート レビュー!サスティーン&立ち上がり改善!
👆 Guyker チタン合金 ヒールカットネックプレート ダマスカスパターンをレビュー!
目次
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Guyker チタン合金 ヒールカットネックプレート ダマスカスパターン で安ギター覚醒!
今回は安ギターのグレードアップパーツとして、Guykerのチタン合金製ヒールカットネックプレートをご紹介です。ダマスカスパターンを採用したクールなデザインがカッコよく、チタンパーツとしてはお手頃価格で流通しています。
いわゆるFENDER規格のヒールカットネックプレートとは異なり、Bullfighter D-133等に使用されている安ギター専用規格パーツです。国内流通パーツでは代替品が存在しないため、安ギターを覚醒させるにはもってこいのプレートとなっております。
Aria Pro IIのJet、GROTEのシンラインタイプなどもこの特殊な規格だよ!
AmazonでもGuyker製品が購入可能に!
Guyker製品は海外で人気の安ギターパーツブランドの一つですが、国内では主にアリエクで取扱いがありました。ところが今年よりGuyker Music JPとして、本格的にAmazonマーケットプレイスに参入です。
現在は基本的に海外発送のみとなっているものの、多くのGuyker製品がAmazonで購入可能となりました。メーカー直販スタイルということもあり、今後はギタいじでもGuyker製品を取り上げていこうと思います。
アリエクでしか買えない商品は正直紹介しにくかったのよね……
※アリエクはブログ等で商品画像の使用に制限がある
という訳で本記事ではBullfighter D-133のグレードアップ前哨戦としてチタン合金製ヒールレスネックプレートをチョイス!
脳汁力満点のデザインからどのようなサウンドが飛び出すのか、じっくりレビューしていきましょう!
外観
Guyker チタン合金 ヒールカットネックプレートの納期は9~21日で、海外発送商品としては標準的な日数です。
管理人宅へは注文後7日程で到着しており、梱包は段ボール箱をビニールテープでぐるぐる巻きにした状態となっております。
パッケージはGuyker製品共通のアルミパックを採用し、空気が入らないように密閉されているのが好印象です。
安ギターパーツにありがちな汚れや傷、異物の混入等は見当たらず、とてもきれいな状態で入手することが出来ました。
第一印象
第一印象は商品画像のプレートと比較して、実物は少し薄目のブルーを基調としたカラーリングが施されています。
それでも不規則なダマスカスパターンがカッコよく、
言わずもがな管理人の脳汁射出装置が躍動しまくりです。
ネックプレートは音質面に大きな影響を与えるパーツですが、デザイン面だけでもお釣りが来るほど高い満足度を誇ります。管理人のように派手なデザインやブルー系のカラーを好む層であれば、十中八九脳汁が湧き出すナイスなルックスですね。
仕様
商品情報では素材にチタンを使用していることが明記されているものの、具体的にどういったチタンなのかは記載がありません。ただし商品タイトルには『チタン合金』とあるため、おそらくTitanium Grade 5と推察されます。
プレートの淵は丁寧に面取りが行われており、指を滑らせても肌を傷付ける心配は無さそうです。取付け用の穴の皿ザグリも加工が綺麗で、標準的なギターパーツの品質管理は十分クリアしています。
プレート表面はサラサラしたマットな質感で手触りが良好ですが、
何故かブランドロゴは上下反転した配置です。
ブランド名を知らない人が見た場合、謎の文字のように映るかもしれません。その他プレート裏面は模様が無く、やや青みがかった無地のマットシルバーとなっております。
寸法
寸法は商品ページに掲載されている寸法表の通り、FENDER系の規格よりも取付けピッチが狭めです。
横の取付けピッチは38mm、縦の長い方の取付けピッチが50mm、縦の短い方の取付けピッチが26.5mmとなっています。近年Bullfighter D-133等の中国製安ギターに使用されている、汎用ヒールカットプレートと完全一致する取付けピッチです。
プレートの厚みは寸法表に表記されておらず、実測値したところ約2.3mm程度となります。安ギターでは1.5~2.0mm厚のプレートが多用されることから、厚みの面でもアドバンテージが得られそうです。
また重量はチタン合金製らしくかなり軽量で、およそ28.6g程度でした。
取付け
それでは手持ちの Bullfighter D-133 にじ (国内初期入荷ロット) を使い、Guykerのヒールカットプレートを取付けていきます。ピンクなボディにブルー系ダマスカスパターンという組み合わせでしたが、予想以上のカッコよさに惚れ惚れです。
商品画像よりも薄手のブルーが派手な模様の主張を和らげているため、Bullfighter D-133に取付けても様になっていますね。プレートの加工精度は上々につきネジ頭が傾くようなことも無く、演奏中に腹部と接触して引っかかる感触もありません。
剛性に関しても安定感が得られるため、少なくとも亜鉛合金一族系のプレートよりは確実なグレードアップが望めることでしょう。
サウンド
エレキギターはピッキング後の弦振動に対し、二次振動体や三次振動体が複雑に作用しあって音色を形成するのが特徴です。特に木部や部品由来となる二次振動体の影響が大きいこともあり、ネックプレートはエレキギターの音色を大きく変化させます。
故にネックプレートの交換はボディ材やネック材、重量やパーツ構成で最終的な音色が大幅に変わるのが常です。チタン合金はスチールプレートやブラスプレートと比較して、立ち上がりやサスティーンの面で優位に立てる傾向が見受けられます。
管理人がBullfighter D-133にGuykerのプレートを取付けて最も大きな変化を感じたのは、音の立ち上がりの速さです。チューニングを合わせる際にピックで弦をポンと弾いただけでも、交換前とは比べ物にならない程にレスポンスが高速化しました。
サスティーンは伸びが良い上に安定感が高く、常に一定の長さでロングトーンをキープ出来ます。音色に関しては劇的な変化とまではいきませんでしたが、雑味が少なく高音の煌びやかさが加味されたサウンドです。
以前Bullfighter D-133のサドルをブラス化した際に、サスティーンや立ち上がりに関する性能が若干低下してしまいました。チタンプレートはブラスサドルで低下したサスティーン性能を補いつつ、音の立ち上がりを改善する方向に作用しています。
プレートの比較
管理人の主観はアテにならないため、ここからはBullfighter純正プレートとGuyker製チタンプレートをデータで比較です。まずはプレートの素材と設計について、下記の通り一覧表にまとめました。
1.Bullfighter D-133 純正プレート
材質:スチール
厚さ:2.0mm
重量:42.7g
2.Guyker チタン合金 ヒールカットネックプレート
材質:チタン合金(推定Titanium Grade 5)
厚さ:2.3mm
重量:28.6g
倍音特性の比較 (A2/110.00Hz)
倍音特性は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦 (A2/110.00Hz) を比較しています。
a.Bullfighter D-133 純正プレート
b.Guyker チタン合金 ヒールカットネックプレート
Guyker製チタン合金プレートは基音と低次倍音の出力が微増しつつ、基音以下の帯域の非整数倍音が低下です。基音がクッキリと聞き取りやすく、雑味の無い倍音がメリハリのあるアタックを生み出します。
倍音特性波形の周波数目安
左端側の太長い山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性の比較
周波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを算出しました。
A.Bullfighter D-133 純正プレート
B.Guyker チタン合金 ヒールカットネックプレート
基音以下の非整数倍音が控えめに変化したため、音程を感じさせぬ重低音や低音が払拭された引き締まったトーンです。1kHz付近を境に周波数特性が微増傾向となり、やや高めの値を示す6kHz以降の高音が音の輪郭に煌びやかな艶感を与えています。
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
サスティーン性能の比較
サスティーンはDI直で開放弦Eコードを1ストローク鳴らし、出力が0になるまでの時間を計測です。Bullfighter純正プレートを基準として、Guyker製チタン合金プレート交換後に±何%音伸びが変化したのかを確認しています。
なお人力でもデータ精度を上げるため、えげつない回数のストロークを繰り返しました。計測された各サスティーンデータを元に、平均%、最小%、最大%の3通りを算出です。
平均:+6.0%
最小:+7.6%
最大:+2.4%
Guyker製チタン合金プレートは全ての項目でBullfighter純正プレートを上回り、圧倒的なサスティーン性能を発揮します。平均値が+6.0%、最小値が+7.6%アップしている点からも、再現性の高い『サスティーンの安定感』が秀逸です。
音が伸びたり短くなったりというムラがほとんど感じられず、常にベストな長さのサスティーンを再生します。
立ち上がりの速さの比較
サスティーンの計測と平行して、音の立ち上がりについても調査しました。Bullfighter純正プレートよりも、Guyker製チタン合金プレートは平均して4.9ms (0.0049秒) ほど速い値を計測です。鋭敏な感覚の持ち主であれば、弦を押さえている指先に伝わる振動の速さも感知出来るかもしれません。
計測に使用した機材
ギター:Bullfighter / D-133 (国内初期出荷ロット)
ブリッジサドル:知人工房提供品 (非売品) / 快削黄銅 アンラッカー
使用PU:Bullfighter / BF-133SS (ブリッジ 韓国製)
使用弦:Aria Pro II / AGS-803XL
使用ピック:Aria Pro II / P-HT01/080 YL
シールド:ARIA / JG-10X (10ft/3m, S/S)
マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P
計測に使用した機材のレビューはコチラ!
まとめ
ダマスカスパターンによるデザイン性の高さも然ることながら、サスティーンと立ち上がりに大きなアドバンテージが得られます。チタン製ギターパーツとしては価格も抑えられており、グレードアップパーツの少ない安ギターの音質改善に効果覿面です。
規格が中国製安ギター準拠につき交換可能モデルは限られますが、品質面に関しては国内流通パーツと遜色がありません。雑味の少ないメリハリのある音像や高音の艶感も心地良く、Bullfighter D-133使いは試してみる価値が大いにあります!
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