【まとめ】 FretWraps の代用品に使える身近なもの3選【周波数特性計測付き】

2021年8月16日アクセサリー,Gruv Gear,FretWraps,代用品

👆 Gruv Gear ( グルーブギア ) / FretWraps String Muters Small Black フレットラップ

目次(クリックorタップでジャンプ)

FretWraps 使っていますか?

ギター関連アクセサリーとして、Gruv Gear のFretWraps(フレットラップ)は登場以来ロングセラーを記録しています。チューナーやギタースタンド等とは異なり、FretWrapsは決して必需品ではありません。けれども奏法や利用目的とマッチすれば、よりタイトでクリーンなサウンドを再生可能にするのです。

構造はいたってシンプルとなっており、弦をミュートするパイル状の繊維に固定用のバンドが備わっています。バンド部分はマジックテープ付きなので、あとは任意の箇所に巻き付けて固定するだけです。主な使用方法は2通りあって、指板に巻いて使用するかヘッドに巻いて使用します。

タッピングプレーヤーは指板に巻いて使用することで、必要の無いノイズをミュートしてくれるのです。エフェクター等では除去出来ない奏法起因のノイズが減るため、結果的に輪郭の際立ったクリアな音が得られます。とりわけディストーションサウンドでは効果が高く、多弦プレーヤーから高い評価を博している模様です。

ヘッドに巻いて使用する場合はネック側の共振を防ぎ、余計な倍音を抑えたサウンドを実現します。ボディ側の振動が強調される側面もあるため、全体的にタイトで締まったトーンが得られるのです。いずれも端的に言えば、『弦を適度にミュートし不要な周波数とノイズをカットする』いったところでしょう。

詳しい効果についてはコチラの記事へ!

楽器のサイズに合わせた4種のFretWraps!

加工不要でミュート加減も装着位置も自在となっており、イコライザーやノイズリダクション系程の不自然な変化はありません。手軽さとナチュラルなサウンドを両立し、尚且つ効果を実感出来る点が本品の魅力となっています。カラーバリエーションは柄物も含めて非常に豊富で、弦楽器に合わせた4種のサイズをラインナップです。

小 FretWraps String Muters Small

☆有効全長:6.5~6.875インチ(16.5~17.5cm)

6弦ギターや4弦ベースなど、最も基本となるFretWrapsのサイズとなっています。ヘッドサイズにもよりますが、多くの標準的なギターとベースに加えてウクレレにも対応です。サイズ別普及率の面でも、おそらく一番多くのユーザーに使用されていると思われます。

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中 FretWraps String Muters Medium

★有効全長:7~7.875インチ(17.8~20cm)

ペグの構造からヘッドに幅のあるガットギター全般や、5弦ベースに向いているサイズです。プロアマ問わず海外勢の人気が高い様子で、動画配信サイトでは5弦ベースプレーヤが愛用している場面を良く見かけます。デザイン面で大きな差異の無いクラシックギター使いの中には、個性を出すワンポイントとして活用している方もいるみたいです。

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大 FretWraps String Muters Large

☆有効全長:7.25~8.25インチ(約18.4~20.1cm)

Smallと比較すると一目で大型と分かるサイズで、8弦までの多弦ギターや6弦ベースに対応しています。多弦楽器は低音弦側ほど振動幅が大きくなるため、重低音を引き締める効果が6弦ギターや4弦ベースよりも有効な印象です。硬質さの際立つ轟音ディストーションは、壁のように『面で迫ってくる』歪みの迫力を感じますね。

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特大 FretWraps String Muters Extra Large

★有効全長:9.5~10.5インチ(約24.1~26.7)

8弦以上の多弦ギターや複弦構造の8弦、12弦ベース、コントラバス等に合わせたサイズのFretWrapsです。6弦ギターや4弦ベースにはブカブカで使用出来ず、利用ユーザー層がかなり限られています。複弦多弦型12弦ベースは対応が明記されていますが、単弦仕様の場合は何弦まで対応可能か具体的な表記がありません。伸縮を考慮しても全長が最大10.5インチ(約26.7cm)なので、単弦多弦ベースは対応出来ない場合もあることをご留意ください。

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この構造、めっちゃ代用品ありそう

ここからが本題ですが、FretWrapsはその人気故に数多の亜流商品を生み出しました。構造がシンプルかつ効果もハッキリしているため、Amazon等では非正規のギリギリな商品が多数混在です。価格も本家の半分以下のものから、購入する層がいるのか不明な強気のものまでピンキリとなっています。

興味本位で実物を見てみたくなる所ですが、低評価が乱立する粗悪品もあるみたいですね。お金を出してFretWraps未満の商品に手を出すくらいならば、いっその事自宅内で代用品を探した方が良いでしょう。

30種の日常品から効果の高かった代用ラップを厳選紹介!

要は『適度にミュートする構造』があれば良い訳で、弦とネックを加圧出来る物を色々装着してみました。20種の帯状やひも状の道具に加え、覆いかぶせる事が出来る筒状の構造の道具を10種程試しています。装着はストラトヘッドのギターのネックとし、その上で装着前後の音の違いを周波数特性から分析です。

こうして『ギタリストの家庭内にありそうな30の身近な道具』から、特に効果的だったものを3品目発見しました。(逆に言えば、残り27品目は大きな変化が無かったのです)FretWrapsとはまた一味異なるサウンドが得られる、選りすぐりのアイテムを一挙ご紹介いたします。

紹介順はカウントダウン&ランキング形式とし、後半に紹介するものほど音の傾向が大きく変化です。ぜひとも家庭内から同等品をお探しの上で、皆さんも音の変化を実感してみてください。

基準となる周波数特性と測定環境

測定環境について、今回もDIMARZIO DP184をリアに搭載したSQUIER Bullet Stratocasterを使用しました。重ね重ねDP184は周波数特性にムラが無く(高音域7、中音域6、低音域6)、出力も適度な点が実に測定向きなのです。ブリッジとナットは標準のものではなく、FENDER製10.5mm Big Blockブラスナットを搭載しています。最初に素の状態の周波数特性を調べ、その値を基準として代用品ラップ装着時の周波数特性と比較です。

FretWraps 代用品無し 周波数特性
測定環境
ギター:SQUIER Bullet Stratocaster Tropical Turquoise
リアピックアップ:DIMARZIO DP184 WHITE THE CHOPPER
シールド:Aria Pro II / JG-10X (10ft/3m, S/S)×1
DI-インターフェース間マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P×1
DI:CLASSIC PRO / CDI-2P (INST)
インターフェース:YAMAHA / AG03
(CH1,LEVEL:標準ライン,GAIN:3.5,全エフェクト無し,INPUT MIX)

周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz
橙線:400Hz,800Hz
黄線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
※以降使用ギター、使用ケーブル、DI、インターフェースの設定は全て固定

👆 CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CDI-2P ステレオDI

3位 『丸靴紐』でシャギーなドライブ!

挨拶代わりのフレットラップ代用品第3位には、丸くて太めの靴紐がランクインしました。平紐やゴム紐も試したのですが、何故か体感的にも波形的にも変化があったのは丸いタイプの紐のみとなっています。とは言え実はこの靴紐、フレットラップに期待される効果とは真逆の結果をもたらしたのです。

FretWraps 丸靴紐で代用

通常フレットラップは無駄な音を抑える構造上、未装着時よりも周波数特性が大人しくなる傾向にあります。中でも高音域側の減衰がしっかりしており、倍音を排除するという狙いが一目で分かるハズです。ところが丸靴紐は音がシャギーで荒っぽくなり、全体的に余計な倍音がかなり増えてしまいました。聴覚的に若干ワイルドな音に変化したのが分かるのですが、周波数特性上でもその傾向がハッキリ見てとれます。

FretWraps 丸靴紐 周波数特性

フレットラップの代用としてはマイナスに作用するものの、音の変化がとても面白いですね。歪みを深くするとギラギラ感が増し、ご機嫌なドライブサウンドを奏でてくれます。紐単体では加圧面積が狭いため工夫が必要で、紐が重ならないように4周させてから固定しました。

2位 『MORRISのクロス』は芯のあるクリーン!

生地状の道具を試していく中で、楽器用のクロス類が代用品に向いている事を突き止めます。やはり楽器に考慮した生地という事もあり、弦やネックに巻き付けても圧着感が良い塩梅です。ARIAやFENDER、PICKBOYなどの固めの生地は、いずれもそこそこの倍音抑制効果がありました。

FretWraps MORRIS CLEANING CLOTHで代用

柔らかめの生地では、MORRISのCLEANING CLOTHがダントツの倍音抑制効果を記録します。9kHz以降の倍音をごっそりカットし、落ち着いた透明感のある音を奏でてくれるのです。しかし生地の柔軟性が高く加圧が強すぎたのか、低音域もかなり減衰が確認出来ます。

FretWraps MORRIS CLEANING CLOTH 周波数特性

一般的にフレットラップは低音や重低音がハッキリしますが、MORRISのCLEANING CLOTHは中音域が盛り上がる印象ですね。この辺はかなり好みの差になるため、どちらの音が優れているという訳ではありません。クロスもフレットラップも所持しているなら、聞き比べるとその差が分かると思います。巻き方は6弦と5弦のペグの間を通しつつ、ストリングガイド全てが加圧されるように装着です。

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選考外となったアイテムを一部紹介

当初周波数特性を測定する前は、先入観から『ヘアゴム』が優勝候補筆頭だと考えていました。実際にゴムを使用しているプロプレーヤーもいるため、期待値がとても高かったのです。しかしながらヘアゴムは加圧の微調整が効かないため、手持ちのゴムでは適切に巻き付ける事が出来ませんでした。

そのままでは緩すぎて装着出来ず、二重にすると今度はキツ過ぎて必要な弦振動まで抑えられてしまいます。低音域も高音域も『美味しくない減衰』を記録したので、音の変化は大きくても使える音ではないと判断です。ただしゴムの輪の長さが適切であれば、かなり良い倍音抑制効果が得られるかもしれません。

シュシュも同様にそのままでは加圧がやや緩く、二重にすると輪が小さ過ぎて装着不可となりました。

1位 クローンレベルな『リストバンド』

栄えあるフレットラップ代用品第1位は、100円ショップで2つ1組で購入したリストバンドです。この見た目からも分かる通り、フレットラップの加圧部分と非常に似たパイル生地となっています。触り心地は本家と大差無く、伸縮性という点でも申し分ありません。

FretWraps 100均リストバンドで代用1

大人用サイズはスモールヘッドに十分装着可能で、なによりもサウンド面がフレットラップに瓜二つです。1kHz以降は程よく倍音が抑えられ、10kHz以降は耳に刺さるギラつきを綺麗に排除してくれます。加圧面積の広さの割に、低音域もそれほどスポイルされていないのが嬉しいですね。フレットラップと同等の効果をもたらす代用品としては、完璧に近いレベルの成果が得られます。

FretWraps 100均リストバンド 周波数特性

音の面では良いこと尽くめなリストバンドですが、あくまで代用品につき問題点も目立ちました。まず装着する箇所のペグ全体を覆う必要があるため、その間はチューニングをすることが出来ません。かなり致命的な欠点ですが、ファインチューナー付きのロック式ブリッジなら問題無いでしょう。

FretWraps 100均リストバンドで代用2

更にリストバンドの伸縮性は、使えば使うほどに『消耗』されていきます。脱着を繰り返せばその分緩くなっていくため、次第に倍音抑制効果も薄くなっていくのです。品質にもよるでしょうが、最終的には生地が伸びきるので使用出来なくなります。

もう一つ似たような欠点を指摘するならば、装着できるヘッド形状が限られるのです。新品時でも伸縮性に限界があるため、ダブルサイドヘッド等幅のあるヘッドには向きません。ベースもラージヘッドが多いため、初手で伸びきって使えなくなるケースも考えられます。やはり本家FretWrapsはサウンド面だけでなく、機能面も良く練られた製品である事を痛感しました。

それでもリストバンドで得られる倍音抑制効果は抜群につき、サイズさえあえば試す価値は大いにアリです。愛機のヘッドに装着出来そうなリストバンドを見つけたら、伸びて壊れても良いの精神でチャレンジしてみましょう!

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