Fender MonoNeon Instrument Cables レビュー!ベースに最適なクリアナトーンを実現するケーブル!!
👆 Fender (フェンダー) MonoNeon Instrument Cables ベースケーブルレビュー!
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Fender (フェンダー) MonoNeon Instrument Cables 大胆過ぎるカラーリングのベースケーブル!
今回は Fender (フェンダー) の楽器用ケーブルから、MonoNeon Instrument Cables をご紹介です。MonoNeon Instrument Cablesはその名の通り、ベーシストのモノネオン氏にインスパイアされたケーブルとなります。
より正確には氏のシグネチャーベース、 MonoNeon Jazz Bass Vのカラーデザインを元に開発されました。蛍光色のオレンジとイエローによる大胆過ぎるケーブルジャケットは、まさに『モノネオン度100%』といった貫禄です。
ベースに最適化されたクリアトーン!
サウンドは勿論エレキベースでの使用を想定し、ローエンドの再現性に優れた設計が成されています。Deluxe SeriesやProfessional Seriesと同等のシールド率を誇り、捻じれにも強く変形しにくいタフな構造です。
ニッケルプレートコネクタもMonoNeon仕様につき、特注のフェンダーロゴ入りイエロープラグキャップを搭載しています。プラグ形状はジャズベースとの親和性から、Straight/Right Angle (一般的にはS/Lタイプ) オンリーで選択不可です。
ノイズレスなローエンドの実現に加え、多彩な芸術性を体現するカラーリングはステージ上で抜群の存在感を発揮出来ます。
ベーシストはMonoNeon Instrument CablesとDeluxe Seriesのどちらを選べばいいの?
ベーシストがMonoNeon Instrument Cablesの導入を検討するにあたり、どうしても気になるのがDeluxe Seriesとの優劣関係です。Deluxe Seriesはフェンダー製ケーブルの中において、シリーズ最高クラスに該当します。
値段もMonoNeon Instrument Cablesと比較した場合、少しだけ割高となる価格設定です。『高額な商品の方が高性能??』という、消費者心理が働いても無理はないと思います。
両ケーブルをエレキベースで使用した際に、どれほどサウンドに与える影響が異なるのか比較検証してみると面白そうですね。
決して管理人がモノネオン度100%な色にグラっと来てしまい、購入する口実を無理矢理ひねり出している訳ではありません。
何よりも公式サイトに記載されている、
MonoNeon Angled Instrument Cableは、クリアナトーンを維持
引用:Fender _ MonoNeon Instrument Cables _ Accessories
クリアナトーンを維持
引用:Fender _ MonoNeon Instrument Cables _ Accessories
クリアナトーンとは一体何なのでしょうか。
クリアなトーンの誤記なのか、それともクリアナトーンという最新音楽用語なのか……
その文言はこんいちは、アルニコ5ット、ニウム合金、かすかなノブといった、激安商品レビューで取り上げた変な商品説明と同じ香りが漂っています。
管理人の愛する変な商品説明に『ギター界のレジェンドブランドFenderが寄せてきた』事実に対し、礼を尽くすのは当然のことです。
/ まいどありー \
こんなフレンドリーな商品説明 (ギタいじ比) 見せつけられたらさ、思わず買ってしまうじゃん💖
何よりもこれほどエメェ色とルックスのケーブル、出会ってしまったからには脊髄反射で購入するのが礼儀!
買ってしまったからにはベースでの使用を念頭に置いて詳しくレビューしちゃうよ!
過去にレビューしたFenderケーブルはコチラ!
外観:Fender (フェンダー) MonoNeon Instrument Cables ベースケーブル
MonoNeon Instrument Cablesは他のFender製ケーブル同様に、ヘッダー的な厚紙を用いたケーブル剥き出しのパッケージとなります。ビニール等で保護されていないため陳列時は汚れや傷に弱く、取り扱い店の管理状況によっては痛みやすいのです。
店頭で購入する際は、面倒でもケーブルジャケットやプラグ表面のコンディションをご確認願います。かく言う管理人の個体も、プラグ表面にくすみが発生しているという理由からアウトレット品として販売されていたものです。
購入後はすぐにキョンセームを使い、一通りプラグを磨いて綺麗な状態に戻しています。楽器店独自にシュリンク包装を行っている場合もあるため、気になる方はそういった店舗を利用すると良いでしょう。
肝心のケーブルについては、直視せずとも網膜に訴えてくる色の主張が激強ですね。オレンジもイエローも鮮烈極まりなく、絶妙な立体感を醸し出す賑やかな配色となっております。
サイケデリックなカラーリングを好む方は当然として、オリジナリティを重視するプレーヤーにもピッタリですね。プラグキャップも濃厚なイエローにつき、プラグイン時はジャックの周囲を華やかに彩ります。
細部のデザイン
MonoNeon Instrument Cablesは熱圧縮チューブが露出しておらず、Deluxe Seriesに近いプラグのデザインです。
キャップを外すと熱圧縮チューブもイエローで統一されているなど、見えない箇所も『モノネオン度100%』が徹底されています。
アングルドタイプのプラグは気持ち長めの設計となっており、TL型ジャックフェルール (カップジャックプレート) にも対応です。
ロゴもエンボス加工なので、プリントロゴのように薄くなったり消えてしまうことなく使用出来ます。
シグネチャーストラップとセットで使えばステージで超目立つこと間違い無し!
MonoNeon Logo Strapのレビューはコチラ!
仕様:Fender (フェンダー) MonoNeon Instrument Cables ベースケーブル
仕様面はFender製ケーブル全般と同じく、公開されている情報がほとんどありません。静電容量と抵抗値は不明につき、購入前の段階で音をイメージしにくいケーブルとなっております。
公表情報
公表されている情報をまとめると、MonoNeon Instrument Cablesのワイヤージャケットはウーブンジャケットとのことです。ジャケットの外径は8mmで、電線の導体サイズは22AWGを採用しています。
パッケージ裏に導体は99.95%のOFC (無酸素銅線) と掲載されており、シールド率は95%の横巻シールド (スパイラルシールド) です。プラグの材質はニッケルプレート、長さは10ft(約3m)と18.6ft(約5.6m)の2タイプから選べます。
プラグ形状はStraight/Right Angle (S/L)しか選べないため、構成上Straight/Straight (S/S) が必要な方は注意しましょう。
公表情報
引用:Fender _ MonoNeon Instrument Cables _ Accessories
- 外径8mmのワイヤージャケット
- 22 AWG
- 95% OFCスパイラルシールド
- ニッケルプレートコネクタ
- Cable Ends 1/4 in. Right Angle-1/4 in. Straight
- Material Woven Jacket
寸法(実測値)
管理人の個体を実測するとワイヤージャケットの外径がφ8mm丁度、プラグ先端のチップ (Tip) 最大径はφ5.8mm程度です。
概ね他のFender楽器用ケーブルシリーズと同等の値で、ジャックへの挿入感が緩めとなっています。
モノラルジャックの代表格でもあるSwitchcraft #11に本プラグを使用すると、少しフニャっとした挿入感です。チップ最大径φ6mmのプラグよりもラフな刺さり具合につき、使い手によって好みが分かれると思われます。
全長はケーブル露出箇所(プラグの末端~末端)の計測で304cmとなっており、ほぼ公表値 (10ft≒304.800cm) 通りです。
取り回し
ジャケット外径サイズと導体サイズがProfessional Series Tweed と同じせいか、両モデルの取り回しは近いものがあります。
ただしウーブンジャケットと編組布デザインジャケットの違いがあるため、MonoNeon Instrument Cablesの方が柔らかめです。
Original SeriesとProfessional Seriesの中間程度の柔軟性と動作追従性につき、ステージ上で激しく動き回っても苦になりません。普段使いの自宅練習用途だけでなく、リハにレコーディング、屋内外のライブと環境を問わず活躍してくれることでしょう。
製造国
製造国は商品情報ページでは公表されておらず、パッケージにも表記無しとなります。他のシリーズが全て中国製なので中国の可能性が高いものの、念のため製造国不明といたしました。
サウンド (ベース):Fender (フェンダー) MonoNeon Instrument Cables ベースケーブル
ここからはジャズベースタイプを使い、MonoNeon Instrument CablesとDeluxe Seriesのサウンドを比較検証です。使用機材は最後に一覧で掲載しますが、エレキベースは過去にレビューしたPLAYTECH JB480を使用します。
本体コントロールは2つのボリュームもトーンも10に設定し、ピックアップが2基とも出力される状態です。調べたのは倍音特性、周波数特性、ノイズ耐性で、倍音と周波数の計測はケーブル1本でDIに直結しています。
ノイズ耐性は歪ませた方が明白につき、他のケーブルレビューと同じくFender FDS-90をDIに最短距離で接続です。電池はパナソニック9V型アルカリ乾電池6LR61XJを、ピックは計測中に消耗しにくいAria Pro II P-HT01/080 YLを使用しています。
弦はPLAYTECH純正の EBS-45105 (.045~.105)、エフェクターの接続にはCLASSIC PRO APP222をチョイスです。接続順はベース→計測するケーブル→エフェクター→APP222→DIとして、計測用PCの設定等は全て共通といたします。
倍音特性 (A1/55.00Hz)
倍音は周波数が分かりやすいように、3弦開放弦(A1/55.00Hz)のスペクトラムを採用です。
MonoNeon Instrument Cablesは基音の出力 (縦軸) が高く、低次倍音の出力もかなり高い値を計測しています。とりわけ基音~第4倍音までの出力がパワフルで、芯のあるふくよかなベースサウンドが秀逸です。
一方第10倍音を境目に、以降の帯域はDeluxe Seriesの方が出力が高くなる傾向にあります。倍音が計測された帯域 (横軸) もDeluxe Seriesが上手となり、MonoNeon Instrument Cablesは高次倍音が主張しません。
非整数倍音は200Hz付近までMonoNeon Instrument Cablesの方が高めですが、200Hz以降の帯域は非常に低い値を記録です。故にMonoNeon Instrument Cableは中音以降がクリアかつ大人しめとなるチューニングを採用し、低音の力強さを際立たせています。
MonoNeon Instrument Cablesはベースの肝となる低音に主眼を置いた倍音特性、まさにクリアナトーン!
Deluxe Seriesは中高音や高音が良く出るので、スラップ奏法のアタック感を強調したいプレーヤーに向きそう!
倍音特性波形の周波数目安
左から2つ目の山(中央灰色線)が基音55.00Hz 偶数次倍音:第2倍音(110Hz)、第4倍音(220Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(165Hz)、第5倍音(275Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
周波数特性はDI直で4弦0Fから1弦21Fまで必要となる同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを算出しました。
まずMonoNeon Instrument CablesとDeluxe Seriesは導体サイズの差から、Deluxe Seriesの方が+1dBほど出力が高めです。そこでMonoNeon Instrument Cablesの出力を+1dB補正し、最大出力に差が出ないように調整しています。
すると各ケーブルの倍音特性が反映されており、MonoNeon Instrument Cablesはローエンド重視の周波数特性です。50~200Hz付近の重低音や低音は非常に高い値を記録しつつ、350Hz付近の中音も素晴らしい力感を誇ります。
しかし350Hzを境に両ケーブルの特性が逆転し、以降の帯域はDeluxe Seriesの方が圧倒的な差をつけて優勢です。特に400~800Hzの出力が高く、2kHz付近の中高音まで高い値を維持し続けます。
MonoNeon Instrument Cablesは低音の解像度と再現性に優れ、Deluxe Seriesは中音の強さに適度な高音の煌めきを含有です。バンドでは他の楽器の帯域との兼ね合いも考慮しつつ、自分のプレイスタイルにあった音域のケーブルを選択しましょう。
とにかく重低音や低音を轟かせたいのであればMonoNeon Instrument Cablesで決まり!
出力の高さや中音のハリ、パキっとした高音が必要ならDeluxe Seriesが良さそうだね!
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
ノイズ耐性
ノイズ耐性はベースをスタンドにたてかけ、一切ピッキングをしていない状態でノイズの周波数を計測しています。FDS-90のメモリはDIST.を限界まで上げ、TONEとLEVELはパネルのセンターラインに合わせてフラットになるように調整です。
MonoNeon Instrument Cablesは9kHz以降のノイズをカットし、Deluxe Seriesは8kHz以降のノイズをカットしています。一見Deluxe Seriesの方がノイズ耐性が高そうですが、500~5kHzのノイズレベルはMonoNeon Instrument Cablesの方が低めです。
つまりMonoNeon Instrument Cablesはノイズに関しても、低音の出音を妨げる帯域のノイズを抑えることに特化しています。高周波ノイズをカット出来る帯域だけでは語れぬ性能差があるため、こちらもプレイスタイルに合わせた判断が必要です。
ノイズの周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
おまけ ギターに使用した場合
最後におまけとして、MonoNeon Instrument Cablesをエレキギターに接続した際の各データを掲載いたします。ギターは過去のFender製ギターケーブルレビューと同じ、Player Stratocaster Floyd Rose HSS を使用いたしました。
ギター倍音特性 (A2/110.00Hz)
MonoNeon Instrument Cablesをギターに接続すると、基音~低次倍音が強く高次倍音が弱めの値です。おおよそベースに使用した際と同じ傾向で、低音を強調しやすい倍音特性だと言えます。
ギター倍音特性波形の周波数目安
左端側の太長い山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
ギター周波数特性
周波数特性もベースと同じくDeluxe Seriesと出力差が+1dBあるものの、出力を補正すると低~中音がストロングです。~800HzまではMonoNeon Instrument Cablesが、以降の帯域はDeluxe Seriesが高い値を示しています。
重低音や低音を活かしたサウンドメイクを好む方や多弦ギターの使い手はMonoNeon Instrument Cablesを試す価値がありそう!
ギター周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
計測に使用した機材一覧
ベース:PLAYTECH / JB480 PU:PLAYTECH / JB480純正 (ブリッジ&ネック) コントロールプレート:ノーブランド / レインボーベースコントロールプレート ベース弦:PLAYTECH / EBS-45105 (.045~.105) ギター:Fender / Player Stratocaster Floyd Rose HSS FRTインサートブロック:Creatifinity Parts / CT-66-6P ギターPU:Fender / Player Series Alnico 2 Humbucking (純正ブリッジ) ギター弦:Fender / Super 250's Nickel Plated Light ピック:Aria Pro II / P-HT01/080 YL エフェクター:Fender / FDS-90 電池:パナソニック / 9V型アルカリ乾電池6LR61XJ 比較用シールド:Fender / Deluxe Series Instrument Cable 10ft マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P×1 フォン(オス)-フォン(オス)プラグ:CLASSIC PRO / APP222
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Fender (フェンダー) MonoNeon Instrument Cables ベースケーブル まとめ
ベース向きにチューニングされた楽器用ケーブルとして、ローエンドにパワー漲るクリアナトーンを轟かせます。人目を引くカラフルなデザインもオリジナリティに溢れ、適度な柔軟性により取り回しも良好です。
とは言え決して万人向けのルックスではないため、使用者の好みや使用機材の配色を選ぶ側面もあります。それでも重低音の唸りや臨場感満点の低音は他では得難く、ベーシストや多弦ギタリストの頼もしい味方となりうるケーブルです!
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