【神コスパ】EART NK-C3 SSH レビュー!ステンレスフレット&フルローステッドストラトタイプギター!【ハイスペック】
👆 EART NK-C3 SSH ステンレスフレット&フルローステッド仕様をレビュー!
目次
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EART NK-C3 SSHはステンレスフレットに全身ローステッドな無敵系ストラトタイプ!
リーズナブルな価格設定が嬉しいEARTですが、現在は7種のシリーズを展開しています。JAZZ、Hadless、Classic T、Classic S、Hard metal、Bass、そしてModern Sです。
国内ではBassを除き、各シリーズの最低価格モデルのみ流通しています。以前取り上げたEXPLORER-IはHard metal、ストラトタイプのSSSはClassic Sに分類です。
今回はもう一つのストラトタイプであるModern Sより、NK-C3をご紹介いたします。Modern SはClassic Sと比較して、更に独自性が強くなったストラトタイプです。
ブリッジは2点支持型を採用し、SSH配列の高出力ピックアップを搭載しています。ボディはローステッドマホガニーに加え、トップにフレイムメイプルを採用です。
ネックもローステッド仕様ですが、軽めの炭化処理加工タイプが使用されています。フィニッシュがヴィンテージ風の飴色につき、外観は生メイプルと見分けがつきません。
末端処理がラウンド化されたステンレスフレットも健在で、ペグのギア比も向上です。SSSよりも広いジャンルに適合出来る、パワフルなストラトタイプに仕上がっています。
開封の儀
海外ギターブランドの中でも、EARTは到着まで要する時間が早い部類です。EXPLORER-Iは9日、SSSは8日、NK-C3はなんと注文後7日以内に到着しています。
偶然だとは思いますが、管理人が注文をする度に納品RTAの如く納期が短縮です。納品まで5か月以上かかった某LEDギターもあるため、かなりの好印象となっています。
発送は他のモデルと同じくロゴ入りのギター用段ボールで、内部の梱包もほぼ同じです。
本体を緩衝シートで包み、その上から気泡緩衝材や発泡スチロールで養生されています。
スイッチの突起にも配慮されており、付属品は散乱しないようにまとめられた状態です。
輸送中に弦と接触して痛まないように、指板やフレットの保護も万全となっていました。
購入時の金額を考慮すると、これ以上は文句のつけられない梱包状態だと思います。
基本スペック
Color:Purple Body Material:2-Piece Roasted Mahogany with Flame Maple Veneer Neck Material:Roasted Maple Fingerboard Material:Roasted Maple Nut:Bone Frets:22 Medium Jumbo Frets Neck Profile:Compound U to C shape Pickups:Humbucker and Two Single Coils,HSS Controls:Master Volume, Master Tone, 5 Way Blade Switch
Strings:009-042 Bridge:Modern Two-Point Synchronized Tremolo Tuners:1:21 Ratio Die Cast Nut Width:41.7mm 1st Fret Neck Depth:20.5mm (±0.5mm) 12th Fret Neck Depth:21mm (±0.5mm) Fingerboard Radius:Compound 7.25”to 9.5” Scale Length:25.5”(648mm)
ルックス:EART NK-C3 SSH ステンレスフレット&フルローステッドストラトタイプ
おおまかなフォルムはほぼSSSに近いですが、フィニッシュの艶感がより強いです。ボディがグロス仕上げとなっているため、フレイムメイプルトップが引き立っています。
過去に当ブログで紹介したギターの中では、Aria Pro IIの714-AE200に近いですね。ただし714-AE200が2P貼り合わせに対し、本品は中央部に繋ぎ目が見当たりません。
同価格帯で近い仕様のモデル同士ですが、ボディトップは本品が一枚上手に感じます。ピックガードとバックパネルはミントグリーンを採用で、他の樹脂部品はブラックです。
金属部品はクロームとなっており、ブリッジサドルのみサテン仕上げとなっています。
飴色ヴィンテージ感
ネックは程よい光沢感を残しつつも、ボディより艶を抑えたセミグロス仕様です。
軽い焙煎されたカエデです、そして私たちはそれにビンテージカラー仕上げをします
引用:Amazon _ EARTエレクトリックギター、6弦メイプル指板ソリッドボディ右利き
メーカー公式によると、ヴィンテージ感を出すために飴色に仕上げているとの事でした。ローステッドメイプル感はほとんどないものの、昔ながらの色合いが楽しめますね。
近年の低価格帯モデルはサテン仕上げが主流につき、見た目のインパクトも十分です。触り心地もグロス仕上げほどベタっとせず、色ムラの無い丁寧な加工が光ります。
いつも変わらぬEARTのステンレスフレット
EARTの代名詞といえば、やはり末端がラウンド処理されたステンレスフレットです。サイズはミディアムジャンボを採用し、全フレットの末端が手磨きで丸められています。
タングの切断処理も全て均一で、ツルツルの指板淵は他のモデルと同等の仕上がりです。表面の研磨もしっかり行われており、フレット音痴や音詰まりも一切ありません。
フレットの仕上がりにこれ以上は望めないため、安心して使用出来る品質だと思います。低価格帯のギターだから凄いという訳でもなく、金額を度外視にしても驚異的です。
量産グレードでこの仕上がりを維持出来る点は、常識の範疇を超えている気がします。
ハードウェア
ペグはSSSよりもギア比が向上しており、1:21の高精度タイプを搭載です(追記:2023年よりギア比1:18に変更となりました)。見た目はSSSのペグと同じ形状ですが、確認した所きちんと21回転となっていました。
ペグボタンの形状はGOTOHのS5に近く、汎用タイプのペグよりも高級感を抱きます。ストリングガイドはPLAYTECH等と同じで、角ばった形状の安価なタイプを採用です。
2点支持ブリッジは構造的に、ロゴ無しのWilkinson製m seriesとなっています。
実物と比較してみた所、各部の寸法と仕様が一致したのでおそらく間違いありません。
ブリッジのブロックは大型となっており、スプリングの本数は4本となっていました。アームは差し込み式を採用ですが、ブロックのイモネジでトルクを微調整可能です。
アームキャップはクリームなので、ピックガードとは合わないギャップがあります。
キャップ無しのタイプやブラックと比べると、色合い的に好みが分かれそうですね。
ポールピースはシングルがスタッガードで、ハムはアジャスタブルとなっています。
演奏性:EART NK-C3 SSH ステンレスフレット&フルローステッドストラトタイプ
総じて外観面は満足度が高く、不満点はキャップカラー等の細微な事のみです。ここからは演奏に関わる要素について、各パーツ単位でチェックしていきます。
分解しての評価ではなく、開封後の動作確認時に調べるべき事柄を重視です。部品の機能性と組み込みの精度も含めて、フラットな視点で精査しました。
ペグ
ギア比1:21(2023年よりギア比1:18に変更)という事で、SSSよりも調弦精度が細やかとなっています。GOTOH製ペグのギア比ではSGL510Z相当(ギア比変更後はSGL510相当)につき、チューニング関連は問題無しです。
ポストが一周する巻き数が増えるため、弦交換の際はワインダーを使用しましょう。安定感も悪くなく、ロック式への変更を除いて早急な交換は必要ありません。
この価格帯で1:21のギア比は味わえないので、壊れるまで使用しても良いと思います。
弦高&オクターブチューニング
過去に紹介したEXPLORER-IとSSSは、弦高もオクターブも調整済みで出荷されていました。NK-C3も普遍的な調整が行われており、開封直後にそのままでも使用出来る状態です。
管理人の個体の弦高は6弦側でおよそ1.4mm、1弦側で1.2mm程度となっています。強く弾いてもビリつく感じではなく、もう少しだけ低い弦高を狙った調整も可能です。
オクターブは12フレット準拠で調整済みで、問題の無い音程に揃えられています。サドルは全弦で前後に余裕があるため、12F以外を基準に再調整を行ってもOKです。
個体差による影響が大きい項目につき、他の個体でもこうであるとは断言出来ません。あくまで管理人の個体はという話なので、ガチャ運が良かった程度にお考え下さい。
弦高を測るならコレ!
ネック
ネックは本体も指板もローステッドメイプルを採用し、2ピース構造となっています。俗にいう貼りメイプル仕様ですが、指板とグリップ面の段差は皆無です。
至近距離で見ても焼き色はほとんど分からず、飴色のセミグロス風に仕上がっています。グリップ面はやや薄手の変則的シェイプとなっており、UとCの混合スタイルです。
1Fは20.5mm程のUシェイプから始まり、12F付近から21.5mm程のCシェイプへ変化します。コードでもソロでも演奏しやすく、細目のネック好きにはたまらない形状ですね。
逆に太目のネックが好みの場合は、全フレット満遍なくしっくりこないかもしれません。ロッドはEART共通のホイールナットを搭載で、ネックを外さない状態で調整出来ます。
反りや捻じれは発生しておらず、ロッドも左右に可動する事を確認しました。
ネック自体もきちんと逆反りと順反りに変化するため、調整幅もタップリです。
ジョイント部は隙間無く結合されており、一定水準以上の精度を感じる事でしょう。
アーミング性能向上を狙うならストリングガイドを交換!
ボディ
ボディに関しては仕上げとトップが異なるだけで、おそらくSSSと共通だと思われます。ローステッドマホガニーを採用しているため、低~中音域の輪郭が明瞭になる傾向です。
スクエアエッジ程ではありませんが、ボディの面取りは結構パキっとしています。
通常のストラトタイプよりも尖った雰囲気があり、ホーンがディンキー風ですね。
コンター加工は広範囲となっており、身体とのフィット感が良い塩梅となっています。また1/3程ヒールカットされている箇所があるため、ハイフレットの演奏性が高いです。
演奏性とは関係ありませんが、トップのメイプルは若干鬆(す)が入っていました。
低価格帯のグレードにつき、この辺は妥協せざるを得ないかもしれません。
ナット
ナットは41.7mmのナロータイプを搭載で、材質は漂白されたボーンとなっています。オイル浸透タイプではないため、遠目に見ても真っ白な違和感のある色合いです。
溝切りの間隔は適切で、溝の深さも問題が無い仕上がりとなっています。1フレット全ての弦でシャープする事なく、適切なピッチである事を確認しました。
しかし他のモデルと同様に、ナットの山の高さに関しては無頓着な状態です。FENDER系のナットのような低背型と比べると、中央のモッコリ感が強く感じられます。
面取りも少し浅めにつき、開放弦演奏時にひっかかりを覚えるかもしれません。面取りするだけでも大分違ってくるので、器用な方は整え直した方が良いでしょう。
フレット
常に安ギター愛好家を泣かせるフレットですが、EARTでは真価を発揮する項目です。ミディアムジャンボのステンレスフレットを採用で、仕上がりの良さが際立っています。
末端処理は全22フレットの1弦側と6弦側で、一か所も甘い箇所がありませんでした。全てのフレットが完璧かつ丁寧にラウンド処理されており、滑らかな丸みを見ているだけでも心地良いです。
擦り合わせも問題が無く、どのフレットでも安定したピッチを保つ事が出来ます。側面で引っ掛かりを感じる所もないため、本モデルも海外レビューの高評価通りですね。
ステンレスフレット採用という言葉に溺れていない、安定した仕事ぶりが感じられます。
ブリッジ
2点支持式のブリッジについては、購入前に悪い意味で気になっていた要素です。海外レビューの低評価を見ると、ブリッジ周りの不具合や不備が目に付きました。
オクターブが6弦だけ合わない個体や、スタッド位置の不備等が報告されています。管理人の個体ではオクターブ関連に問題は無く、取付け位置も適切な状態です。
ただしブリッジそのものが良くない様子で、ピッチとサドルが合っておりません。本機のブリッジは支持間隔が56.0mmとなっており、弦間は54.0mmで設計されています。
ところがサドルが52.5mm用のものが搭載されていて、弦を張ると傾いてしまうのです。ナット自体が41.7mmのナロータイプにつき、無理やり合わせた感が否めないと思います。
半端な初期セットアップ
セットアップも良く分からず、フローティングの高さでボディに固定されていました。要はスタッドが高い設定のまま、限界までスプリングを引っ張った状態ですね。
この設定ではアームアップしか出来ない上に、ベタ付け程力強い音が再現出来ません。それどころかマイクロフォニックを誘発するので、金属音をガンガン拾ってしまいます。
何かしらの意図があるのでしょうが、管理人の好みには全く合わない設定ですね。ベタ付けならベタ付け、フローティングならフローティングにした方が良いでしょう。
サウンドチェックはこの状態のまま行いますが、とても使いにくく感じました。管理人は一通りレビューを終えた後に、フローティング仕様に再調整を行っています。ナイフエッジがイマイチなので、チューニング維持に苦労するかもしれません。
お手軽価格で安定感を求めるならこのブリッジをチェック!
センター
ナット、フレット、ブリッジの位置関係は適切で、ピックアップも水平位置は完璧です。ただしピックアップは僅かに6弦側寄りとなっており、微ズレ状態となっています。
至近距離で見てみると、シングルよりハム側のズレが気になるかもしれません。
SSSではズレが無かったため、金額的に上位の本品でも頑張って欲しかった要素ですね。
一応海外レビューの画像では、管理人の個体のようなズレは見受けられませんでした。安ギターとしては許容範囲につき、こちらも妥協点として受け止めた方が良いでしょう。
電装系
1V1Tのシンプルなレイアウトを採用し、レバースイッチは5WAYタイプを搭載しています。
ノイズ処理は行われていない様子で、GAIN量に応じて雑音が目立っていくタイプです。
アウトプットはサイドジャック方式を採用し、金属プレートが側面に搭載されています。
電装系交換前に要チェック!
重量
重量はデジタルスケールを使った実測で、およそ3.70kgと標準的重さの範囲内です。アーム込みの重量ですが、アーム自体が32g程度なので外した状態でも大差ありません。SSSよりは重さを感じるものの、健康体ならば問題無く使いこなせる重量だと思います。
ロックピンも活用しよう!
サウンド:EART NK-C3 SSH ステンレスフレット&フルローステッドストラトタイプ
生鳴りは中音域の芯の強さが全面に出ており、プレゼンスも煌びやかです。トレブリーなSSSと比較しても負けないほど、キンとした鋭いエッジが体感出来ます。
ピックアップはいずれもハイゲイン仕様で、マグネットはセラミック8との事です。C8Aを意味しているとするのならば、3850ガウス相当の磁力となりますね。
一般的には1400ガウス以下が多いため、実に管理人好みの脳筋設計です。
好みの分かれるマイクロフォニック感
磁力を考慮してか、初期状態のピックアップの高さは低めに設定されていました。アンプで音を鳴らしてみると、磁力が強すぎるのか余計な鳴りを拾いまくります。
ブリッジの妙な設定と相まって、歪ませるとマイクロフォニック感が非常に強烈です。アタックの中にフォン!と唸る音が混ざるため、著しく好みが分かれると思います。
濃過ぎる近代的サウンド
抵抗値はブリッジ側から順に15.85kΩ、5.37kΩ、5.21kΩを計測です。
ピッチもブリッジ側から順に10.4mm、10.0mm、10.0mmとなっていました。巻き数多めのコイルと強力マグネットの組み合わせで、脳筋度に拍車をかけています。
初期設定ではクリーンでも歪みませんが、ピックアップを高くする場合は注意です。
トーンはローミッド寄りでありながら、ドンシャリ的なニュアンスも感じられます。
大味な音
倍音は芳醇である反面雑味も多く、SSSよりはクリアさに欠けているかもしれません。近代的な音を思いっきり濃くしたサウンドで、捉え方によっては『大味な音』ですね。
管理人みたいな人種には大ウケですが、ヴィンテージ嗜好の方は拒絶反応を起こします。主観では確実性に欠けるため、倍音特性と周波数特性のデータを計測いたしました
倍音特性 (A2/110.00Hz)
倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦のスペクトラムを採用しています。
1.ブリッジ
全身ローステッドで生鳴りの雑味を抑えた上で、余計な雑味が加わる倍音傾向です。磁力が強すぎる影響が大きく、初期設定ブリッジの共振を拾いやすくなっています。基音~第3倍音間に非整数倍音が発生しており、高音域も枝毛状の波形が散見です。歪ませると顕著になるため、音程を感じない金属的響きが混ざってしまいます。
2.ミドル
ブリッジ以上に倍音量が芳醇ですが、非整数倍音も2倍以上計測です。とりわけ低音域の非整数倍音が強く、フォン!と唸るような低音が響きます。倍音は偶数次倍音の方が強めの傾向なので、金属的な鳴りがなければ良好な特性です。
3.ネック
ブリッジから距離がある分、ミドルよりは金属的な鳴りが控えめとなっています。それでも随所に枝毛状の倍音波形が目につくので、クリアな響きではありません。基音~第三倍音まで音量差が無く太い音が体感出来ますが、繊細さは今一歩ですね。倍音特性は総じて、SSSよりも大雑把な味付けだと言えるでしょう。
倍音特性波形の周波数目安
左から2つ目の山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
ハイゲインで使用する際に余計な倍音が気になる場合はフレットラップを活用しよう!
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周波数特性
周波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを比較しました。
a.ブリッジ
重低音が少しだけ控えめですが、ローミッドに分厚いパワーを感じるトーンです。高音域の伸びも良く、シングルサイズハム的な歯切れの良さが表れています。波形は300~700Hzに集中しつつ、1kH以降も標準を大きく上回る特性です。11kHz付近に小さな山が出来ているため、エッジの強さも際立っていると思います。
b.ミドル
ミドルはブリッジにディマジオのDP-184を乗せたような特性で、高音が出やすいです。SSSのミドルをもっとトレブリーにした音でありながら、200~400Hzの力感もあります。文字通り攻撃力が高い特性につき、マイクロフォニック感が付きまとうのが惜しいです。
c.ネック
SSSのネックを全方面でパワーアップした特性で、脳筋好みのトーンとなっています。400~3kHz付近を控えめにしつつ、4kHz以降は並のブリッジ用シングル以上の高音です。例えるならば、普通のネック用シングルにエキスパンダーをかけた音に近いでしょうか。バチンと弾けるようなドンシャリ感を有するため、近代的過ぎるかもしれません。
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
EART NK-C3 SSH ステンレスフレット&フルローステッドストラトタイプ 総評
ネックやフレットの仕上がりに関しては、他モデルと同じく高い精度と品質を誇ります。一般的な安ギターの常識とは大きく異なる、ブランドとしての底力を実感可能です。
さりとてEXPLORER-IやSSSと比べると、NK-C3は独自のメリットが薄く感じられました。特に近似機種のSSSとは差が小さく、総合力では本機の方が負けているかもしれません。
ブリッジの構成や設定が甘いため、2点支持の良さを活かせていないように思います。マテリアルも似通っており、部品の差はピックアップとブリッジ、高精度ペグ程度です。
SSSとNK-C3では、異なるパーツ構成に対して価格差を評価出来るかが焦点となりますね。SSH構成のステンレスフレットネックが目的ならば、SSSを改造しても良いでしょう。
とは言えコスパが凄まじく良い事には変わりなく、改造幅もあるモデルです。フレイムメイプルトップやメイプル指板など、ステンレスフレットだけでなく外観も重視したい方向けにオススメします!
お友達にもギタいじを広めてね!
🏃💨 EART NK-C3 SSH ステンレスフレット&フルローステッドストラトタイプ で無敵になる💪🧠
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最後になりますが、この手の安ギターは『個体差の幅』が必ずあります。管理人の入手した個体より良い場合、または悪い場合もあることをご理解ください。
量産品である以上、手にした1台のギターだけで仕上がりの中央値を判断することは出来ないのです。当ブログの情報も含め、常に『もっと悪い場合がある』事を意識してご検討願います!
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