【Creatifinity Parts初心者入門】ギター用スプリングハンガーの材質、ベルブラスとブラスで音はどう変わる?【激鳴り必至】

👆 Creatifinity Parts スプリングハンガー ベルブラス CTSC-1B など音質改善効果が丸分かり!
目次
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前回のベルブラス!
改造初心者必見!Creatifinity Parts スプリングハンガー ブラス&ベルブラス の音質変化を徹底検証!!
Creatifinity Parts(以下CP)より、新しいスプリングハンガーが発売開始となりました。当ブログでも取り上げたブラス製2種に続く、ベルブラス製のスプリングハンガーです。
サイズや形状は初代ハンガーのCTSC-1と同等で、極厚のフォルムが継承されています。ベルブラス製パーツとしては、インサートブロック、ネックプレートに続く第三弾です。
いずれのパーツも倍音特性や生鳴りの向上、安定した音伸びを確認しています。

独自のローエンドの迫力と煌びやかさは、ブラスの特性とは一味異なる傾向です。

好みの音や目指すサウンドに合わせて、選択肢の幅が大きく広がったと言えるでしょう。
FRTストラトでCreatifinity Partsブラス&ベルブラスの音質改善効果を比較!
今回はベルブラススプリングハンガーCTSC-1Bを、FENDER製ストラトでチェックします。使用するのはインサートブロック紹介時と同じく、Player Stratocaster Floyd Rose HSSです。
初期搭載のスプリングハンガーを基準に、ブラス製CTSC-1も加えた3種の音色を比較します。

比較する項目は倍音特性、周波数特性、サスティーンの3項目としました。標準、ブラス、ベルブラスの3種のハンガーに、どのような違いがあるのか楽しみですね。
なおFRTのインサートブロックは、CPのベルブラス製CT-66-6Pに交換しています。工場出荷時から手を加えているのは弦の交換と、上記インサートブロックのみです。

標準ハンガーの音も工場出荷時の音とは異なるため、その点をご留意ください。また計測時のギター本体のバックパネルは、全て取り外した状態で行っています。
計測に使用した機材一覧
ギター:Fender Player Stratocaster Floyd Rose HSS インサートブロック:Creatifinity Parts CT-66-6P 使用PU:純正リア(Player Series Alnico 2 Humbucking)のみ バックパネル:無し シールド:Aria Pro II / JG-10X (10ft/3m, S/S) マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P
FENDER 初期搭載ハンガーの音質
Player Stratocaster Floyd Rose HSSに使用されている、鉄製の標準クローです。形状的に、FENDERのPure Vintage Stratocaster Tremolo Clawとは別物と思われます。

もしかするとFENDER製ではなく、フロイドローズスペシャルの付属品かもしれません。中央にはんだ付け用の突起が設けられている点を除き、いたって普通の構造です。
1.基本データ

材質:スチール
重量:15.8g
サイズ:横幅約51.6mm / 奥行約19.0mm / 高さ約11.3mm / スクリュー穴間隔約34mm
2.倍音特性 (A2/110.00Hz)

インサートブロックがCT-66-6Pに交換済みなので、現状でも良好な特性となっています。とりわけ基音~第六倍音間の非整数倍音が減少し、濁りの少ないクリアな倍音傾向です。FRTとしては偶数次倍音と奇数次倍音のバランスも良く、煌びやかさが感じられます。
倍音特性波形の周波数目安
左から2つ目の山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
3.周波数特性

周波数特性もCT-66-6Pの恩恵で、初期よりも400~1kHzの力強さが倍増された状態です。このトーン傾向がハンガーの変更により、どの程度パワーアップするか注目しましょう。
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
4.サスティーン

サスティーンはシンプルに、開放弦Eコードを1ストローク鳴らして計測します。初期ハンガーの音伸びを基準となる0とし、交換後に±何%音が伸びたかを掲載です。計測したデータを元に、平均%、最小%、最大%の3通りのデータを算出しました。
平均%:±0
→FENDER 初期搭載ハンガーの平均秒との比較
最小%:±0
→FENDER 初期搭載ハンガーの最小秒との比較(平均や最大より値が大きくなる場合有)
最大%:±0
→FENDER 初期搭載ハンガーの最大秒との比較(平均や最小より値が小さくなる場合有)

ちなみにCT-66-6Pは音伸びにも影響するため、僅かにサスティーンが伸びます。つまり表記上は0%ですが、実際は工場出荷時より+数%補正が加わった音とお考え下さい。
Creatifinity Parts ブラス製スプリングハンガーの音質
本ブログでも初期に取り上げたCTSC-1は、通常のハンガーよりも厚みのある構造です。サウンド面ではローミッドのアドバンテージが凄まじく、音伸びもアップします。
重量は74g超とズッシリしており、専用のブラス製スクリューも付属です。詳しいレビューについては、過去記事をご参照願います。
CTC-1レビュー
a.ブラス製スプリングハンガー 基本データ

型番:CTSC-1
材質:ブラス(快削黄銅)
重量:74.6g
サイズ:横幅約50mm / 奥行約25mm / 高さ約14.3mm / スクリュー穴間隔約34mm
b.ブラス製スプリングハンガー 倍音特性 (A2/110.00Hz)
本項目の検証はインサートブロックがベルブラスで、ハンガーがブラスです。異なる特性の金属同士が組み合わさるとどのように変化するのか、気になる要素でした。ブラスの倍音特性は800Hz以下が強くなる傾向があり、太く渋みを感じる響きです。

表現が難しいのですが、暗い音色という意味ではありません。波形では横方向への広がりよりも、縦方向に広がりやすいといった感じでしょうか。対してベルブラスは縦と横にも広がりやすく、いずれも特有の倍音傾向を備えます。

結果としては倍音が部分的に相殺された上で、ブラスの特性が強く表面化です。800Hz付近の倍音が大きくなり、基音以下の非整数倍音が若干増加しました。弦にはインサートブロックの方が近いですが、ハンガーは重量と体積が何倍も上です。
システム内で異なる金属を使用しても、特性が倍化される訳では無いのかもしれません。裏を返せばブラスハンガーの倍音補正が、それほど強力であるとも考えられます。CTSC-1は渋くて太いブラスの響きが好みという方ならば、即落ち間違い無しの響きですね。

基音以下の非整数倍音が微増する点はブラス特有の音程を感じさせない『低音の渋み』に繋がっているよ!
※この渋さを好む人もかなり多い
c.ブラス製スプリングハンガー 周波数特性

以前は異なるギターで周波数特性を検証しましたが、ほぼ同等の結果が確認出来ました。全体的に周波数特性が向上し、ローミッドの太さと力強さが段違いです。

生鳴りも大きくなっているため、出力は最大で+1.5dB程増加しています。こちらの項目もインサートブロック以上に、ハンガーの特性が強く表面化した状態です。高音域にベルブラスのキラっと感があるものの、ほぼブラスの音と考えて良いでしょう。
d.ブラス製スプリングハンガー サスティーン
平均%:+6.8%
最小%:+5.3%
最大%:+7.3%
ブリッジの弦高やスプリングは、全て工場出荷時のフローティングに合わせています。ブラスハンガー交換後は音伸びが素晴らしく、全ての項目で+5%以上の伸びを計測です。伸びる時は伸びすぎる程で、やや制御が難しくなるかもしれません。

平均との差がほとんどないため、ベルブラス的な音伸びの安定感も加味されています。これらの結果から、同一システムで異なる材質を使用しても両方の特性は得られません。重量や体積により、両金属の特性間でシーソーのように変化する傾向です。
加算法で倍化していく訳では無いため、新素材的な響きが生まれる可能性があります。音作りの一環として、色々な金属を組み合わせて試してみるのも面白いでしょう。
Creatifinity Parts ベルブラス製スプリングハンガーの音質
続いてはインサートブロックと同じ素材となる、ベルブラス製ハンガーに交換です。

サイズや重量の差はほとんど無く、色もかなり似通った金色系となっています。

並べて良く見比べてみると、ベルブラスハンガーの方が少しだけ淡い金色です。表面の艶や淵の面取りなど、加工面でもブラス製と相違無い仕上がりとなっています。
A.ベルブラス製スプリングハンガー 基本データ

型番:CTSC-1B
材質:ベルブラス(ブロンズ)
重量:74.2g
サイズ:横幅約50mm / 奥行約25mm / 高さ約14.3mm / スクリュー穴間隔約34mm
B.ベルブラス製スプリングハンガー 倍音特性 (A2/110.00Hz)

ブラスとは異なり、今度はハンガーとインサートブロックの素材が共通です。倍音は広い帯域で縦方向に伸びているため、ベルブラスの特性が色濃く出ています。加えてベルブラスのもう一つの特性である、非整数倍音も更に減少しました。

インサートブロックだけでもスッキリした倍音が、より明るく透明になった印象です。特に~1kHz付近のクリアさには目を見張るものがあり、強いコーラス感が得られます。歪ませると弦が増えたような錯覚すら抱かせる、密度の濃い倍音が味わえる事でしょう。
C.ベルブラス製スプリングハンガー 周波数特性

周波数特性の向上はブラスハンガーに近い傾向で、出力は最大で+2dB程度増幅です。ブラスより高い周波数まで強化されており、3kHz以降も煌びやかさが加わっています。800Hz付近のミッドレンジも強烈で、音の輪郭が一層クッキリと感じられるハズです。

CTSC-1よりも広い帯域に変化をもたらしたい時などは、圧倒的な存在感を発揮します。アンプから飛び出す音像の立体感が半端ではなく、正に豪華絢爛といった感じですね。
金のサラブレッド
ただしCTSC-1以上に広い帯域で変化があるため、扱いが難しくなるかもしれません。ステージで大音量で鳴らす場合は、ピーキー過ぎてジャンルを選ぶ可能性があります。

管理人の個人的な主観として、金色のサラブレッドといった雰囲気がありました。決して暴れ馬では無いのですが、オールラウンドに使いこなすには技量が必要です。

リアルにアンプのメモリを10から11へ変化させる、新世代の音色を生むと思います。全方位プロクオリティなサウンドにつき、まずはCTSC-1から試した方が無難ですね。ヴィンテージとは対極の音色になるので、渋枯トーン派の方は注意しましょう。
D.ベルブラス製スプリングハンガー サスティーン

平均%:+6.2%
最小%:+6.9%
最大%:+2.3%
サスティーンはベルブラス特有の、音伸びの安定感が浮き彫りとなりました。平均値はブラスに近い値を記録し、最小値はブラス以上の結果となっています。
最大値が低い点も、ベルブラス製ネックプレートやインサートブロックと共通です。過去の計測結果からも、音伸びが安定するのはベルブラス固有の特性と考えられます。
Creatifinity Parts ギター用 ブラス&ベルブラス スプリングハンガー 音質変化まとめ

CTSC-1Bはクリアで派手な倍音に芯と明るさのあるトーン、安定した音伸びが魅力です。
CTSC-1は渋くて図太い響きに乗せて、圧巻のロングサスティーンを奏でる事が出来ます。
それぞれの長所を上手く活かせるように、目指す音色に合わせてチョイスしましょう!
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