サウンドハウス激安コーティング弦の寿命や耐久性の評価は?PLAYTECH EGSC-0942 一ヶ月レビュー!

👆 サウンドハウス PLAYTECH 激安コーティング 一ヶ月レビュー!

本記事では一ヶ月使用したPLAYTECH コーティング弦を徹底的にレビューしています!

新品時の性能評価は別記事で公開していますのでそちらも併せてチェック!
目次
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PLAYTECH 激安コーティング弦を一ヶ月使用して再レビュー!
サウンドハウスが手掛ける PLAYTECH (プレイテック) から、新商品のコーティング弦全9モデルが発売されて1ヶ月が経過しました。コーティング弦としては異例の安さから瞬く間にSNSで話題となり、既に次回入荷待ちとなっているモデルも増えてきております。
管理人も発売と同時にエレキギター用コーティング弦を購入し、即座に公開したレビューはスカウターの故障かと見紛うほどのPV数を記録です。該当レビューをご覧いただいた全ての皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。
PLAYTECH 激安コーティング弦の寿命や耐久性を徹底検証!
さて、件のレビューでは新品のコーティング弦を使い、Elixir Nanowebを比較対象に外観や触感、チューニング安定性、倍音や周波数特性、サスティーン、立ち上がりなどの多角的評価を行いました。耐久性に関しては一定の使用期間が根拠として必要になるため、本記事では購入後一ヶ月レビューとして弦の寿命や耐久性を検証していきます。
すでにお試しになった方も、まだ購入を迷っている方も、PLAYTECH 激安コーティング弦をより深く知る契機となれば幸いです。

2025年2月17日現在の情報で、エレキギター用とアコースティックギター用コーティング弦が一部欠品となっております!

まずはサウンドハウスの売場で希望する弦の在庫が残っているかを、初見の方はその常識破りの安さをご確認ください!
サウンドハウスで新発売のコーティング弦9種を確認!
エレキギター用EGSC-0942の新品レビューはコチラ!
PLAYTECH 激安コーティング弦 一ヶ月レビューの使用条件
一ヶ月レビューを公開するにあたり、管理人はPLAYTECH EGSC-0942を張ったエレキギターを30日間同じ条件で使用・管理してきました。
使用したエレキギターは新品時のレビューと同じPLAYTECH TL280で、本ギターを毎日30分同じ曲目の演奏だけに使用です。曲目はコードワークが主の曲、ブリッジミュートの刻みがあるパワーコード主体の曲、ハイフレットの単音が主となる曲、カッティングメインの曲、これらを各2回演奏して30分08秒となります。
演奏後のお手入れはクリーニングクロスMORRIS MCC-2を使った弦と金属パーツの乾拭きのみで、ギグバッグやケースへの収納は行っておりません。ギターを使用しない時は、スタンドカバーARIA AGB-Sを装着したギタースタンドPLAYTECH GS1に立て掛けた状態で放置です。
使用と管理に使う部屋は軽量鉄骨住宅フローリング貼り12畳の洋室で室温は18±1℃、湿度は55±2%を常に維持しています。ピックはPLAYTECH TRIANGLE PICK HEAVY (1.2mm厚デルリン材) 、ストラップはPLAYTECH Jacquard Strap PJ23 Pinkのみ使用です。
そして演奏はストラップを着用して立った状態のみで行うことで、コーティング弦の使用に伴う劣化や消耗を明確に判断出来る環境を構築しました。計測に使用した機材についてより詳しい情報は、次項の一覧表をご確認願います。
計測に使用した機材
ギター:PLAYTECH / TL280
ギター弦:PLAYTECH / EGSC-0942 コーティング弦
ギターペグ:KIKUTANI / GM-ST3
ピックアップ:HOMELAND / クリアボビン TLピックアップ (ブリッジ側を使用)
イントネーションスクリュー:uxcell / pc ハンドルネジ M3x16mm (グリーン)
ストラップ:PLAYTECH / Jacquard Strap PJ23 Pink
ピック:PLAYTECH / TRIANGLE PICK HEAVY (デルリン)
シールド:ARIA / JG-10X (10ft/3m, S/S)
マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P×1
ギタースタンド:PLAYTECH / GS1
ギタースタンドカバー:ARIA / AGB-S
クロス:MORRIS / MCC-2
使用機材レビューリンク
外観の変化

PLAYTECH 激安コーティング弦を一ヶ月使用した後の外観は、錆や変色が見当たらず肉眼では変化が分からない状態です。元々がニッケル仕上げ特有の黄色みを帯びたシルバーである点と、プレーン弦までコーティングされている点が大きいと感じます。

出張等で1ヶ月以上家を留守にする場合の保管など、弦の錆によってフレットやブリッジサドルが劣化することを防止する目的には十分活用出来るね!
触感とテンション
触感は新品時からそれほど変化がなく、ノンコーティング弦に近いタッチをキープです。ただしテンションについては使用後二週間を経過した頃から、ワウンド弦側の緩みが気になるようになりました。

元来テンションが柔らかめの弦であることを考慮しても、使うほどに押弦時の弾性が損なわれていく印象があります。ブリッジミュートはピックでアタックした際の粘りが無くなっていくため、一ヶ月経過の時点では伸び切った感が否めません。

対照的にプレーン弦はテンションが過度に変化せず、柔らかいなりにピックを跳ね返す弾性が損なわれぬまま一ヶ月が経過しました。外観と弦表面の触感は長期間維持可能である反面、テンションに関してはワウンド弦とプレーン弦で耐久性の差が明確です。
チューニングの変化
一ヶ月使用後のチューニングはテンション低下の影響が大きいため、やはりワウンド弦とプレーン弦で評価が分かれています。プレーン弦は新品時からほぼ同じチューニングの安定性を保ち、一ヶ月経過しても演奏後に大きな狂いは無しです。

一方ワウンド弦はテンションの変化を感じてから更に一週間後、約三週間経過した時点で演奏後の狂いが大きくなりました。オクターブチューニングやピッチも微妙に安定しなくなり、レビュー期間中に一度だけ5弦と6弦のオクターブを再調整しています。

5弦と6弦のペグポストを新品時と一ヶ月経過後で見比べてみると、弦の切断部が逆時計周りの方向へ移動していることを確認です。同じレギュラーチューニングでも逆時計周り方向へ移動した分だけ、ワウンド弦が新品時よりも伸びていると考えられます。
弦の寿命
弦を定期的に交換する必要性について、最大の理由は弦の消耗や伸びが招くチューニングとピッチの不安定さに尽きるでしょう。しかし使用に伴う弦の伸びは激安コーティング弦だからという訳ではなく、ほぼ全ての弦に共通して発生する言わば『寿命』です。

同価格帯のノンコーティング弦の中には一ヶ月使用すると、プレーン弦も含めもっと伸びてしまうメジャーブランド品が多数存在します。本コーティング弦は少なくともプレーン弦が長持ちする部類につき、一概に寿命が短いとは言い切れないのです。

外観と弦表面の触感自体は大きな変化が無くとも、テンションやチューニング、音質との兼ね合いで交換時期を判断しよう!

参考までに、かつてGibson Tone Temperedシリーズのパッケージ裏では『毎日1時間使うなら2週間毎に交換』が推奨されていました
参考記事
» 元楽器店に20年以上放置されたGibsonエレキギター弦を買ってみた【長期在庫の主を狩ろう 第6神】
※上記記事『外観』と『仕様』の項目でパッケージ裏を紹介
サウンドの変化

ここからは新品時のPLAYTECH 激安コーティング弦のサウンドを比較対象に、一ヶ月使用後のサウンドデータを比較検証します。倍音特性 (ワウンド弦/プレーン弦) 、周波数特性、サスティーン、音の立ち上がり、以上4項目について順番に確認です。
倍音特性の比較 (ワウンド弦 A2/110.00Hz)
ワウンド弦の倍音は、5弦開放弦 (A2/110.00Hz) のスペクトラムを比較しました。
a.PLAYTECH EGSC-0942 コーティング弦 (新品)

b.PLAYTECH EGSC-0942 コーティング弦 (一ヶ月使用後)

新品時のワウンド弦は基音と低次倍音の出力が均等な傾向で、高次倍音が広範囲で計測されているのが特徴でした。一ヶ月使用後は基音の出力 (縦軸) が大幅に減衰し、高次倍音が計測された帯域 (横軸) も狭まっています。
加えて高次倍音は満遍なく出力が低下しており、テレキャスタータイプの鋭い音色を決定付ける中高音の倍音が控えめです。故に力感の乏しさや音抜けの悪さが強調されやすく、高音の煌びやかさも大人しい倍音特性に変化しました。

シンプルに劣化したワウンド弦の音、そのものだね

外観や触感は良いとして、サウンド面ではコーティング弦の利点が感じられないかな……?
倍音特性波形 (ワウンド弦) の周波数目安
左端側の太長い山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
倍音特性の比較 (プレーン弦 B3/246.942Hz)
続いてプレーン弦は2弦開放音 (B3/246.942Hz) を使い、各弦のスペクトラムを比較です。
A.PLAYTECH EGSC-0942 コーティング弦 (新品)

B.PLAYTECH EGSC-0942 コーティング弦 (一ヶ月使用後)

新品時のプレーン弦は基音と低次倍音が均等であることに加え、高次倍音も広範囲で出力が揃いやすい傾向がありました。一ヶ月使用後は基音の出力があまり変化しない上に、高次倍音の出力や倍音が計測された帯域の広さもほぼ同等となります。
低次倍音は第二倍音~第六倍音まで出力が低下しているものの、他の帯域は極端な出力の変化が見受けられません。幾分中音の迫力と厚みが削がれているとは言え、概ねサウンドの『鮮度』を保っていると考えて良いでしょう。

エリクサー等と異なりプレーン弦もコーティングされている点が大きいのか、一ヶ月使用したとは思えない高音の伸び!

ワウンド弦とは両極端な結果になったけれども、プレーン弦は古くなっても高音がこもりにくいのがアドバンテージだね!
倍音特性波形 (プレーン弦) の周波数目安
左端の太長い山(中央灰色線)が基音246.942Hz
周波数特性の比較
周波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを算出しました。
1.PLAYTECH EGSC-0942 コーティング弦 (新品)

2.PLAYTECH EGSC-0942 コーティング弦 (一ヶ月使用後)

新品時の周波数特性は200~2kHzにかけてフラット気味で、800Hz以下の低~中音が弱めとなるハイ上がりなサウンドです。一ヶ月使用後はワウンド弦の基音の出力が低下した影響から、最大出力が1dBほど低下しています。
周波数としては~800Hzにかけての低~中音と、800~3kHzにかけての中高~高音が大きく絞られた音色に変化です。ところが3kHz以降の帯域はほぼ新品時の水準を記録するなど、高音の鮮やかさが失われにくい弦であることが分かります。

1~3弦のテンションが据え置きで4~6弦のテンションが低下している点がそのまま倍音特性と周波数特性に反映されているね!
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
サスティーンの比較
サスティーンはDI直で開放弦Eコードを1ストローク鳴らし、出力が0になるまでの時間を計測です。PLAYTECH 激安コーティング弦が新品時のサスティーンを基準に、一ヶ月経過後に±何%音伸びが変化したのかを計測します。
なお人力でもデータ精度を上げるため、えげつない回数のストロークを繰り返しました。計測された各サスティーンデータを元に、平均%、最小%、最大%の3通りを算出です。
平均:-2.7%
最小:-0.6%
最大:-3.2%
新品時よりもサスティーンは全項目で低下していますが、一ヶ月使い続ける条件下ではかなり善戦しています。最小サスティーンの値は誤差レベルに収まっており、使用に伴い急激に音伸びが悪くなる心配は無さそうです。
ノンコーティング弦を丁寧にメンテナンスしながら使った場合でも、一ヶ月で3%の低下に抑えるのは至難の業となります。コーティング弦としての利点が発揮されているため、サスティーンを第一に考えるプレーヤーには狙い目となりそうです。
音の立ち上がりの比較
サスティーンの計測と平行して、音の立ち上がりについても調査しました。新品時のPLAYTECH 激安コーティング弦を基準にすると、一ヶ月使用後は平均して3.6ms (0.0036秒) 立ち上がりが鈍化します。
立ち上がりもサスティーンと同じく、3.6ms低下したというよりは3ms台の低下に留まったと表現すべきでしょう。Elixir Nanowebよりも良好だった立ち上がりは、一ヶ月使い続けても性能が失われにくいと考えられそうです。

一ヶ月使い続けても立ち上がりは新品のElixir Nanowebより僅かに鈍い程度に留まっているね!
PLAYTECH 激安コーティング弦 一ヶ月レビュー まとめ

PLAYTECH 激安コーティング弦は一ヶ月使用すると……
・外観の変化は最小限で新品時と大差無し
→弦の錆によってフレットやブリッジサドルが劣化することを防止する保管目的に最適
・弦表面の触感は新品時と同じくノンコーティング弦に近いタッチをキープ
・テンションはワウンド弦とプレーン弦で両極端な変化が見受けられる
→ワウンド弦は二週間を過ぎた頃からテンションが低下、三週間を過ぎると弾性やピッチが不安定に
→プレーン弦は柔らかめのテンションを維持しつつ弾性やピッチが保たれている
・チューニングはテンションと同様にワウンド弦が劣化傾向、プレーン弦は維持傾向
・ワウンド弦の倍音特性は基音や低次倍音の出力が大きく低下し倍音が計測された帯域も狭まる
・プレーン弦の倍音特性は低次倍音の出力が多少低下するが高次倍音の出力が失われにくいため高音が鮮やか
・周波数特性は低~中高音が抑え気味となり最大出力も低下するが高音の伸びは良好
・サスティーンは低下するがノンコーティング弦より低下幅が小さい
・立ち上がりは鈍化するが新品のElixir Nanowebより僅かに鈍い程度に留まる
弦の寿命を1秒でも長くする方法!

本記事の検証ではPLAYTECHのピックの中で最も厚い1.2mmを使用したので、薄くてしなるピックに変更することで弦の金属疲労を低減させる効果が見込めます!

サドルにビリー・ジョー・アームストロング氏愛用のgraphtech String Saverを導入したり、ストリングガイドをDynaguideに交換するのも弦接点の摩擦低減に効果的です!

あとこれはギタリストあるあるだと思うのだけれども、交換したてのプレーン弦がすぐに切れて激安のセット弦で応急処置するってことあるよね?

PLAYTECHコーティング弦のワウンド弦がヘタってきたと感じたら、1~3弦だけ使って余っているノンコーティングワウンド弦と交換してしまうのも手だね!

毎回使用後に弦を1本1本つまむようにクロスで乾拭きして水分と汚れを落とすだけでも錆にくくなるので日常のメンテナンスも大切にしよう!
低価格商品に手を出す際の注意事項!
最後になりますが、この手の低価格商品には必ず『個体差の幅』が存在します。管理人の入手した個体より良い場合、または悪い場合もあるものとお考え下さい。
量産品である以上、本記事で取り上げた個体だけでは仕上がりの中央値を判断出来ません。当ブログの情報も含め、常に『もっと悪い場合がある』事を意識した上で弦選定のご参考になれば幸いです。
※不具合があったらすぐに連絡しよう!
🏃💨今すぐサウンドハウスの PLAYTECH コーティング弦 売場に突入👉👉

EGSC-0942 エレキギター用コーティング弦
EGSCシリーズ エレキギター用コーティング弦 (全3種)
AGSCシリーズ アコースティックギター弦 (全3種)
EBSCシリーズ エレキベース弦 (全3種)
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